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Cheesy&Padmaの山案内「中央アルプス宝剣・空木縦走」

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2019年の夏を思い出すと、細かく登山をしなかった気がします。反対に縦走によく出かけたなーと。暑かったからでしょうか? 標高の高いお山に行けば涼しいように思えるのですが、この宝剣・空木の縦走は、下山路まで樹林帯がほとんどなくて、太陽がジリジリ。休憩中は日傘がいるんでない? と思うくらいの暑い山行でした。
※地図の番号は以下各図の見出し番号です。

1.千畳敷から宝剣山荘へ

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千畳敷まではロープウェイでらくらく。千畳敷カールあたりは登山ではない観光目的の方もわんさかいます。でもここはすでに中央アルプス山域。よく整備された道ではありますが、けっこうな急登。見上げると岩がむき出しになっている山々がそそり立っています。
千畳敷をあがりきると、乗越浄土が広がり、登山領域に来たなーと実感できます。そこにあるのが宝剣山荘。山小屋は使い込まれていて、食堂なんか懐かしい感じだったのですが、綺麗にお手入れされている印象でした。
なんといってもこの山小屋前にはくつろげる広場があり、そこでコーヒーを入れたりしてゆっくりできます。本当はここから木曽駒ケ岳に向かう予定だったのですが、雨がちらついたり雷がなったりで、ちょっと微妙な空模様だったため、コーヒータイムを決め込むことにしました。

2.夕暮れどきの天空ショウ

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日没の太陽は見えるかいな、と小屋の外に出てみたら、日没どころかとんでもない天空ショウが始まっていました。最初は明るいブルーの空にもくもくの雲、そしてうっすら白い月が小さく宝石のように瞬いていたのですが、眺めるまにまに紫から燃えるような赤に変化していきます。こういうのを見ちゃうと、インターネットでどんな景色も見られるなんて言われるのが本当に嘘じゃんと思うわけです。この空気、この色、この光は写真には映らない美しさがあるから〜((C)リンダリンダ)だと思うですよ。本当にこの1日目の夕刻の空を見ただけでも、行ってよかったわあと思いました。

3.千畳敷を見下ろす稜線歩き

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ここからは、稜線歩き+岩場登りが交互にやってる感じ。稜線歩きは左右両方に、遠くまでの景色が見渡せて、自分が空に浮かんでいるんじゃないかと感じました。お天気がすっごくよかったからではあるのですが、御嶽山もくっきり浮かんでいるし、富士山と南アルプスの北岳・間ノ岳と、日本の高いお山の第1位から3位までが揃い踏み。雷がまたやってくるんじゃないかという恐怖を心に秘めながらも、楽しい楽しい稜線歩きを満喫しました。

4.アドベンチャーな岩場へ

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平和な稜線歩きだけではなく、どすこいな岩場もたくさん出てきます。といっても、「どこに足をおけば・・・」と悩むような難易度ではなく、ちゃんと良く足場を見れば危険はないレベル。なのでインディジョーンズをBGMとして歌う余裕もあるわけです。

5.メルヘン影絵ごっこ

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そしてまた平和な稜線へ。時々こんな感じで、自分たちの影が映り込みます。なんかとってもメルヘンな。幼少期を大阪で過ごした私は、なんとなくパルナスの絵柄を想像してしまいます。

6.木曽殿山荘へ

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はい、この絵の左にあるのが木曽殿山荘です。稜線と岩場を超えて超えて超えてきたところに、重厚に存在している山小屋です。私の母もかつて登山をしていたのですが、この小屋に泊まったことがあるとか。母娘二代でお世話になります。
小屋の一階は食堂、二階は寝床。中は明るく、とっても綺麗な小屋でした。ごはんは確かおでんだったかと。色々とルールがある小屋ではありますが、特に不自由は感じず、ごはん前後も食堂を解放してくれたり、またここでもだらだらお茶を飲んだりして過ごす贅沢な時間を味わえました。

7.そして空木岳

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木曽殿小屋を背にして、ぐんと見上げる空木岳。あんなところまで登るんかい、と思ってしまいますが、いえいえいあんなところ以上にピークはまだまだ先。どこの山でも「あそこまで登るんかい」と思ったところはたいていピークではなく、にせピークです。ピークピーク詐欺。ここも急登を登り、稜線を渡り、やっとこさでたどり着く頂上。
ここの頂上で良いだけくつろいでから、反対側に下山するのですが、「地獄」と名付けられている箇所(岩をつたって降りるだけ)があったり、帰りもなかなかバリエーションに富んだ山道でございました。

ご覧いただきありがとうごさいます。旅と登山と散歩の記録をコツコツと書き続けていきます。