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北アルプス雲の平はこんなところ(1)

北アルプスに「雲の平」という場所があります。ここは「最後の秘境」と呼ばれていて、その名前のとおり、さっと行って帰ってくることはむつかしい場所です。標高の高い山に囲まれ、清浄な空気が漂う、素敵なエリアでした。このエリアを整えた伊藤正一さんの著書「黒部の山賊」という本があるのですが、そこに描かれるのは、山賊と呼ばれた仲間たちと、山奥ならではの不思議と怖さに満ちたこのあたりの当時の日常。この山行で、その空気にちょこっとだけ触れられたような気がします。

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四日間の行程で、1日目は生憎の雨天。折立登山口からしとしと降っていた雨が、登るにつれて強くなり、最後には雷までも。でも太郎平小屋のオーナーもスタッフさんもみんなとても親切で、ずぶぬれのまま小屋へ招き入れられ、乾燥室まで丁寧に誘導。冷えた身体に染みる温かさは忘れられないものとなりました。やっぱりさ、こんなふうに人には親切にしなきゃね、と優しさの連鎖に加わったつもりでいても、ついつい忘れて『いけねっ』となる私です。人間だもの。いやいや、ちゃんと見習おう。

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翌日は薬師沢から雲の平に進みます。次回に続きます。


ご覧いただきありがとうごさいます。旅と登山と散歩の記録をコツコツと書き続けていきます。