赤坂ドリブンズには逆風が吹いている

選手契約更改の知らせ

セガサミーフェニックスの近藤さんの勇退&監督就任、そしてBSJapanextのMリーグ参入につき、次のMリーグへのさみしさとワクワクを感じた先週。

水曜日にBSJapanextの選考会の8名発表があるし、今日の夜は予想でもしようかな、と思っていたそんな中。
オフシーズン中に発表をしなければならない、あのチームの告知がありました。

そう。赤坂ドリブンズです。
赤坂ドリブンズは2年間連続でファイナルに行けなかったため、Mリーグのレギュレーション規定により1名以上のメンバー変更が必要になります。

自分は誰と契約満了するか考えた時、丸山さん45%、村上さん50%、村上さん・たろうさん5%ぐらいだと思っていました。

ドリブンズのスタイルとして、「園田さんをベースに作られたチーム」「ベテランプロでしっかり勝つ」「丸山さんは育成枠」という認識なので、園田村上たろうの誰も切れないと思ったら丸山さん、この4年で人気が高まった丸山さんを残すなら成績的に村上さん。
主軸の園田さん、人気の丸山さんの2人だけ残して、村上さん・たろうさんを切るというパターンもありうるかなと思ってました。

また、邪推ですが丸山さんが個人Youtubeチャンネルを立ち上げたのも予想の理由になっています。
村上さん・丸山さんのYoutubeチャンネルがあるにも関わらず立ち上げるってことは、2人でやるのが気まずいからかなーと。


ですが、今日フタを開けたら村上さん・丸山さんの二人と契約満了。これはかなり意外でした。ただ、改めてレギュラーの通算成績を見ると、村上さんと丸山さんが契約満了になるのも説明がつくとは思います。
園田 賢 -77.7 148試合
鈴木 たろう -284.3 133試合
丸山 奏子 -340.3 44試合
村上 淳 -364.0 119試合


予想以上の炎上

正直言うと、自分はMリーグの8チームのうち、ドリブンズは1番好きじゃないよりのチームです。
理由としてはドリブンズの越山監督の「あなた監督なの?」と思える言動と、3年目のファイナル、村上さんの状況を利用したともとれる差し込みトップの2つが大きく挙げられます(後述)。
Mリーグはまだ始まったばかりで、全チームで盛り上げていくべきなか、偏った選手采配で戦う姿勢もあまり好きになれない要素です。

なお、園田さんはスキですし、丸山さんも好きです。たろうさん・・・は普通。村上さんはまだ「うーん…」って感じです。


そんな自分なので、今回の契約更改は「またドリブンズがやらかしたよ」と思いました。twitterのトレンドは予想通り越山監督の名前が出てきます。
結構な過激な発言も多くとれました。

「言いたいことはわかるが口悪いな」「それは言い過ぎでは」色々なツイートを眺めていく中で、色々思うことはありました。
その中で、一つのツイートに目がつきました。

「Mリーグの選手入れ替え規定」は3年目からだよ、2年目の丸山さん取った時点ではないよ
(個人ツイートの引用を避けるため、情報だけ抜き出しています)

自分も忘れていたことに気づかされました。
改めて過去を振り返ってみると、「赤坂ドリブンズというチームは不憫なことが結構起きているな」と感じたので、その情報を共有するべく、noteを書くことにしました。


赤坂ドリブンズはMリーグに振り回されている

Mリーグは2018年秋から始まり、今月で5回目のシーズンが終了したことになります。

2018-19シーズン Mリーグ発足、7チーム×3名
2019-20シーズン サクラナイツ追加、人数上限4名、男女混合義務
2020-21シーズン Mリーグ選手入れ替え規定追加
2021-22シーズン -
2022-23シーズン 4人チーム義務化
2023-24シーズン 新規チーム追加、9チームに

今回振り返った結果、来期も入れて6シーズンでのルール変更・これまでの動きにより、一番割を食ってるのは赤坂ドリブンズなんじゃないかと考えるようになりました。

2019-2020 男女混合義務

2年目のシーズンより、チームが男女混合であることが義務付けられました。これにより、強制的に追加メンバーを取る必要が出たのがABEMAS、Pirates、ドリブンズの3チーム。
チェアマン藤田さんが監督であるABEMASはともかく、Piratesとドリブンズは「だったら1年目に教えてよ」という気持ちだったでしょう。

ここでドリブンズは「育成枠」という案を提示します。1年目に優勝した3名で成績を残しつつ、新人女性プロを育てていくストーリー。
ドラフト当時はいい案に見えましたし、満を持して登場した丸山さんのデビュー戦の倍満ツモ、4→1の逆転劇はスター性を感じざるをえませんでした。

その年、丸山さんは最低登板数の10回しか登場せず、ドリブンズが7位で散ってしまったことを除けば。


2020-2021① Mリーグ選手入れ替え規定追加

3年目のシーズンより、Mリーグ選手入れ替え規定が追加されました。
「ファイナルに2年連続で進めなかったら強制メンバー入れ替え」。

ドリブンズとしては、2年目に丸山さんを取った時点では、丸山さんの育成計画はかなり長期だったと予想することもできます。そう考えると、このルール追加もドリブンズは「だったら2年目に教えてよ」という気持ちだったでしょう。

このルールは劇薬だと思います。麻雀という不安定なゲームのなか、8チーム中4チームに入ることは実力があってそう簡単ではありません。今期までで、Piratesとドリブンズがこの劇薬を飲まされることになっています。

実際にこのルールを体験するMリーガーの方には申し訳ないですが、自分はこのルール自体は賛成です。新しい風が入らないコンテンツに未来はないと考えるので。ただ、入れ替えルールの条件が厳しいとは思っていました。


さて、この年はドリブンズはファイナルまで進むことができています。望まないルール追加があったとはいえ、来年にチーム解散のドキドキを味わう未来は回避できたわけです。
ですが、ファイナル最終日で事件が起こります。


2020-2021② ファイナル最終戦の村上さんのプレー

前述でドリブンズが好きになれない1つの理由として書いたのがこれです。

ファイナル最終戦、ドリブンズは4位で、優勝はもちろん3位(1000万)の確率もかなり厳しいものとなっていました。(3位と250ポイント差)
一方、サクラナイツとABEMASの2チームは条件は残っていました。(それぞれ首位と70ポイント、110ポイント差)

この状態で、村上さんは普通にトップを目指すという形をとりました。麻雀という4人でやるゲームの性質上、他3名の戦いを見守るという選択肢が取れないためです。

この選択自体は問題ないと思います。
結果として、村上さんがトップとなり、優勝はそれまでにポイントを稼いでいた風林火山が優勝となりました。
ですが、南3局の村上さんのプレーが波紋を呼ぶことになりました。

南3局、村上さんは2位&オーラス親番が残っている風林火山の勝俣さんに「あえて」放銃しました。いわゆる、差し込みです。
この差し込みにより、ABEMASの優勝が消えることになります。普通の差し込みだったら問題ないと思うのですが、状況がね…。
この差し込みの問題点は「Mリーグ2020ファイナル 差し込み」で調べてください。

この最終戦で絶望的な条件を持つ選手がどう打つか、麻雀競技の課題ではあります。この年以降、節目の最終戦の打ち方についてチームから方針が発表されるようになったと思います。
おそらく、村上さんのプレーが波紋を呼んだことがきっかけなんじゃないかと自分は考えています。

もし、最終戦の打ち方について、Mリーグ全体として公式発表が事前にされる、もしくは「チーム方針を事前に告知してね」と伝えて村上さんの差し込みは起こりえなかったのかもしれません。

そういう意味で、ドリブンズは被害者と言えます。


現在 9チーム目追加&入れ替え規定緩和

そして現在。チームメンバーの入れ替えが発生してしまいました。
それと同時に、来シーズンから9チーム目の追加が発表されます。

これがなぜ、ドリブンズに影響があるかというと、ドラフトです。

ドラフトの優先順位は新チームの9チーム目が4名指名した後、既存チームに権利が回ってきます。新チームの4人枠にドリブンズがとりたい選手がいたら悲しいことが発生します。

まあ、BSJapanextが求めている選手タイプとドリブンズの求める選手タイプがかぶっていない気はするので、あまり影響ないかもしれませんね。

https://www.bsjapanext.co.jp/m-league/より

加えて、入れ替え規定の緩和。
今までは「8チーム中上位4チームを2年連続達成できないと入れ替え」だったのが「9チーム中上位6チームに2年連続達成できないと入れ替え」に変わってます。

もし、9チームになるのが去年だったら。
レギュラーシーズンの戦い方を変えられたかもしれないし、チーム入れ替えになっていたとしてもドラフトでよい選手を取りやすかったかもしれない。


最後に

若干こじつけの部分もあるかもしれませんが、ドリブンズは不憫なことが起きているチームと思えてきました。

とはいえ、チームとして好きになったかと言えば別です。
丸山さんを契約満了したことにより、女性プロを指名することになります。

もし、その女性プロの登板数が10試合レベルだった時。今以上のバッシングが予想されます。10試合前後なら、丸山さん続投でいいわけですから。

来期、赤坂ドリブンズは正念場だと思います。
赤坂ドリブンズが大バッシングを受けるだけならともかく、Mリーグ全体の存続に響くようなことがないよう、一Mリーグファンとしては祈ってます。

望めるなら、自分はドリブンズに「チームとしての方針」をもっと広報してほしいですね。。越山監督は「選手に任せる」という話が多い印象です。チームとしてどうするのか、明確に語ってもらいたいと思います。


昨年のU-next Piratesは、同様にチーム入れ替え規定により、メンバーの入れ替えがありました。

その発表の1か月後、Piratesの監督は以下のように入れ替え理由を赤裸々に語っています。


ドリブンズからもお話しが聞けるといいなぁ。


ともあれ。ドラフトで7人のMリーガーが誕生するんですね。
それはそれで楽しみです。


追記
あと、「丸山さんを知ることができたのはドリブンズのおかげ」というツイートもハッとさせられましたね。(ウヒョ助さんだった気がする)
今後の丸山さんを追いかけよう。

気が向いたら程度でかまいませんが、いただけたら超喜びます