50オンナが歓楽街で働きだしたお話①
世の中にはいろいろなお仕事があり
向き不向きなどもあると思う。
わたしにとって
一生足を踏み入れることがないと思っていたのが「水商売」。
だったはずなのに
ひょんなことからスナックで働くことになった
50オンナのお話です。
よろしければお楽しみください。
「水商売」とひとことで言っても
クラブ、ラウンジ、キャバクラ、スナック…
いろいろあると思う。
ただ、普段馴染みのお店でしっぽり飲むことに楽しみを見出している身とすれば違いがわからない…
(ごめんなさい)
とにかく、華やかなお嬢さんやお姉さんが楽しくお話をしてくれる場所(あくまで個人の見解)という程度の知識しかない。
たまに連れて行ってもらうことがあっても
異世界でしかなく
むしろ「わたしなんぞがきてすみませんね…」などと萎縮してしまっていた。
しかしそんな世界に足を踏み入れるきっかけは突然やってくるのだ。
ある日、お世話になっていた方が神妙な顔で話しかけてきた。
「北新地でバイトする気ない?」
…なにを言ってるんだ?
当方、50に足を踏み入れた独身オンナ。
友人から「チャッキー(映画「チャイルドプレイ」のあの子)に似てるよね〜」と言われるほど
邪悪さはあれど華やかさとは程遠い人種。
飲むのは好きだが
会話の引き出しなど皆無。
もう一度言おう。
なにを言ってるんだ?
その言葉をぐっとこらえ、どういうことかと聞いてみたところ
知り合いが新しくスナックをオープンすることになり、働く女の子を探している。
ということだった。
話はわかった、しかし
わたしじゃないだろ!!
考えてみろ!北新地だぞ!!
口には出さずとも顔には出ていたはず
しかし、その方は
「まぁ、ちょっと考えといて!」と
さわやかに去っていった。
残されたのは
途方に暮れ薄ら笑いを浮かべるチャッキー。
絶対に働けるわけないと思っていた北新地で働き出すまであと2ヶ月。
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