朝起きたらなんか居たお話

本題からはちょっとずれるが
昨日は些か飲みすぎた。
たのしくって3軒はしごして
ヘロヘロで帰宅し
とりあえずシャワーして
洗濯物を取り込むだけして
たたみもせずに眠りについた。


目覚めてなにか違和感が…
ふと姿見に目をやると

何かいる‼︎

姿見の前になんか黒いものがいる。
しかし眼鏡もコンタクトもしていない状態では
それがなにかわからない。

まさかG…


いやいや、この部屋でGを見たことはない…
震える手で眼鏡をかけて
薄目でその物体を見たところ

蝉いるんですけど‼︎

しかももう動かない。
ということは
寿命を全うした蝉が
なぜか家の中にいる。ということだ。
なぜ…
とりあえずビニール袋でそっと蝉の亡骸を掴み
ベランダの手すりの端に置いた。
これについては
どうするのが正解だったかはわからない。

そして考えてみた。

おそらく
命尽きそうになった蝉が
終の住処としてなぜかわたしの洗濯物を選んだ。
そこで静かに最期のときを迎えるつもりで…

しかし酔っ払いが帰ってきて
終の住処を掴み部屋に放り込んだ。
しかも眠すぎて
たたむの明日でいいや〜と
そのまま寝てしまった。

わたしが蝉なら
「いや、ちょ、ま…
なんでこんなことなんねん!」と
パニクったに違いない。
穏やかな最期どころか
苦しくなった蝉は
最後の力を振り絞り洗濯物の山から抜け出した。
そして姿見の前で力尽きた…

おそらくこんなとこだろうか。
すまん、蝉…

朝から夏の終わりを感じた
そんな1日だった。

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