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科特隊基地をつくる【第2話】科学特捜隊出動!

【サンダーバード秘密基地から科特隊基地へ】

イマイのサンダーバード秘密基地を改造して、1〜5号のスケールを統一するというたくらみは、あまりにも無謀だということがわかった。
じゃあ、どうする。

秘密基地つながりでいくなら、ウルトラセブンの地球防衛軍極東基地や、「謎の円盤UFO」のSHADO本部あたりがぱっと思い浮かぶ。ただ、巧妙にカモフラージュされているので、模型をつくってもただの富士山麗や映画制作会社のジオラマにしか見えないだろう。

そんなとき、たまたま横浜・平沼橋の知り合いを訪ねたのだが、あたりの風景がなんだかとても懐かしい。昭和の世界というか、いかにもウルトラマンっぽい景色がひろがっていたのである。

平沼橋のガスタンク。いかにもウルトラマンに登場しそうな風景だ。(筆者撮影)

ここで怪獣が戦ってくれたらどんなにうれしいだろう。
そう思ったときに、100万ワットの輝き♫が閃いた。

平沼橋に現れたネロンガと戦うウルトラマン。以前買ったバンダイの食玩を合成してみた。

「そうだ、科特隊基地があるじゃないか」
これほど造形が美しく、印象的な基地はないだろう。

されば秘密基地の数多かれど♪ この科特隊基地にまさるあらめや♪(まぁ、科特隊の基地は"秘密"じゃないんだけどね)というわけだ。

科特隊基地の全景。ほんとうは反対側から見たほうがもっと魅力的かな。(筆者画)

じつは、筆者は大学では美術史を専攻し、古建築や江戸絵画あたりをかじったのだが、昭和のモダニズム建築にもそこそこ興味があって、あちこち見て回ったものだ。
それで思うのだが、科特隊基地が実在したとすれば、国立代々木競技場(丹下健三)や旧神奈川県立近代美術館 鎌倉(坂倉準三)などと同様に重要文化財に指定されるんじゃなかろうか。模型化にふさわしいモチーフだ。

さぁ、科特隊基地をつくろう。
ただ残念なことに、科特隊基地のプラモデルは存在しないようだ。ネットで検索すると、バンダイあたりから食玩や玩具が出ていたようだが、欲しいものとはちょっと違う。イマイのサンダーバード秘密基地のようなギミック満載の模型をつくりたいんだ。
ガレージキットも一時売られていたらしいが、生産数が少なかったせいなのか、オークションやフリマにはめったに出品されないようだ。

ということなら、プラバンでスクラッチしてみようか。

【第3話】設計図を求めて につづく
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


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