もうすぐ術後3週間。今後に向けての決意。
術前にがんの転移を調べる造影CTをしました。
幸いにして転移はなし。
でも、喜べない結果でした。
よくぎっくり腰になります。トシですね。
極めつけがこちら↓
家族にさえ喫煙者はいないし、住んでいる場所は空気がキレイな田舎です。唯一考えられるのは、ニワトリを飼っていることかもしれない。
機能しなくなった肺の一部はもとに戻らないです。今後は悪化しないように、鶏舎内では防塵マスクを着用することにしました。
自分の健康問題だけで、いくつも記事が書ける年齢になったんですね。本当はファームのことを書きたくてノートを始めたのに。
でも。ノーターさんと繋がる機会が増えて、嬉しさを募らせる反面もあります。
本音は乳がんだけで、もう十分で。
新たに肺がんを発生させるわけにはいきません。
それにしても、同じく二本足の中年なのに、ニワトリのほうが……、
腰痛もなく、
粉塵にも強いとは。
いいなー。
小さいながらも、さすがは動物。
つい動物の機能性や可愛いらしさに見とれてしまいます。
さて、
私は乳がんの全摘後、3週間が経つところです。
日帰り手術が多いカナダでは、“自己管理力”が育ちます。とうぜんキズを毎日、自分でチェックします。
癒着予防のマッサージが重要だとされています。やり過ぎると炎症になるので、日本ではあまり紹介されていないようですが。
大きなキズです。やらないで癒着して、可動域が制限されるほうがリスクと思います。ご興味ある方のために一応リンクを貼ります。
半年から1年は、日に2〜3度、5分程度のマッサージを続けたほうが良いそうです。
キズ自体には何も付けないで施行しますが、私は周囲にマグネシウムオイルを塗布しています。
胸の膨らみがあるから腕の挙上がスムーズだったんですね。それがない今、お腹あたりの筋肉とヒフが一緒に引き上げられてしまいます。ヒフのたるみがいかに大事か、術後に知りました。
マグネシウムオイルは、筋肉とヒフを柔らかくしてくれます。スポーツジムのトレーナーだった夫のお勧めです。
しっとりした水でマッサージするような使い心地です。スプレータイプなので、直接吹きかけます。
筋肉痛にも良さそうですよ。
日本のアマゾンでも検索できます。
嬉しいこともありました。
ガーデニングの再開! 左手一本のシャベルはめちゃくちゃだし、今年は収穫量は激減ですが、また畑に立てる喜びで泣きそうになりました。
それから、ドキドキの病理報告ですが一部がきて、リンパ節転移はなかったと執刀医から連絡がきました。
早期がんである診断が確定です。そして、すべての病理結果が揃ったら、今後はホルモン療法になると思います。
10年間に及ぶはずの『my journey』。
もしもホルモン療法を受けなければ、たとえ手術で取り切れたといえど、20〜30%の確率で再発の可能性。そして、ホルモン療法を続けても5%くらいの人が再発。また10年後以降にも再発がある。
この事実をしっかりと受け留めて頑張ります。
副作用は飲んでみないとわからないです。
それでも私の場合、術前にあったがん本体の痛みと恐怖、疲れやすさに比べたら、何倍もマシだと思うんです。
個人的な考えですが、
ホルモン療法は、体内のホルモンレベルを下げるから、副作用が出るそうですが、
もしかしたら、
がん細胞がホルモンをエサにしていた段階で、体内のホルモンレベルは、すでに下がっていたのでは?
医学的な見解とは離れて、
ただ私の体から大食家のしこりが除去されて、今は女性ホルモンが余っているような感覚があることを元ネタにしています。
それで、こう考えてみたんです。
『今までがん細胞が食うから減っていたぶんを、ホルモン療法で同じだけ下げる』
それなら術前と同じ。私の体はもう知っている。
がんは除去され、痛みも重さもないから、副作用があっても、きっとラクなくらいで済むんじゃないかと。
若くして乳がんになられた方の参考にはならないでしょうが、私はすでに、更年期の症状をひと通り経験した人間なので、こんなにも楽観的なのだと思います。
骨粗鬆症の副作用だけは最大の懸念ですが。
それでも病は気から、という言葉もあります。
前向きな気持ちこそが、再発予防になると信じて。
気持ちが落ち着き、定まったから見えてきた“患者力”かもしれません。
術前のことですが、
「白血球数が減った状態で手術できますか?」
そのころの私は、自分の検査結果に一喜一憂していて、定期的に電話をくれていたホームドクターの女医さんに半泣きで聞いたことがあります。
「白血球数が3700から3000に減ったくらいは大丈夫。手術できる」
正常は4000以上です。
痛くて眠れないために、早く手術してもらうことばかりを考えていたんです。延期だけは避けたかった自分自身の焦り具合が、今は懐かしいです。
“患者力”はひとりでは育たないですね。
ネットの情報も大事でしょうが、
何でも相談できる専門家がいること。
また、大らかな人間ほど病気しないだろうし、
もっとその感覚を鍛えていきたいと思っています。
がんになって良かったと言うべきでないけれど、人間ドックが発達していないこの国で、私はがんにならなければ、CT検査を受けることはなかったです。
無症状の肺気腫を発見できたことは、今後の健康管理に大きな意味があります。トータルで考えると、これで良かったと言うしかない。
もちろん、食事や運動に気をつけるのも再発予防。そして、睡眠。私は今でも、朝までぐっすり眠れるようになったことが信じられないくらいです!
うつ伏せ寝もできるようになったし。
モゾモゾと慎重に寝返るので、まるで初めてできるようになった赤ちゃんみたいで可笑しいです。
あ、そうだ。
最近、がんにはキノコだと思って、私は毎日食べていますが、皆さんはキノコを冷蔵庫で保存するときに、ラップでパックされたままにしていませんか?
すぐに食べないときは、紙袋がいいそうです。
これは計り売りのマッシュルームがあるスーパーで知りました。蒸れてキノコに水滴が付くと、美味しいダシが吸えなくなるので、紙袋で多少乾燥気味に保つ。その後のダシの吸いが良くなるそうです。
ただし、ニオイが強い食品の隣には置かないように。ただの紙袋ということをお忘れなく。
最後に。
“がんサバイバー”という言葉がありますが、
この言い方が嫌いな人もいるそうですね。
サバイバーにあるイヤな事象からサバイブしてきた体験。そのケースが多さが一因ですね。
しっくりこないのは今は置いておいて、大衆的な表現ではあります。
でも私自身は、
『2024年3月に乳がんと診断された』
今後もこの言い方でいきます。
自分にとって大事なのは、それだけなので。
ホルモン療法が終わるまでの10年間のカウントダウンもしない。
ただ歳を重ねていく。
何年経っても、乳がんが完治したと気を緩めない。
他のがんについても気をつける。
気をつけていても、かかってしまった病気は、しょうがないです。深呼吸、深呼吸。
それはきっと私だけではなく、他の誰にも言えることですね。
それでは。
またノートでお会いできるのを楽しみにしています。
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#結果に一喜一憂しない
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