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ミスター「ノーフューチャー」 - 気候変動対策抑制カード#11 COP28バージョン

気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいます。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。

カード#11はミスター「ノーフューチャー」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。

「何もかもが小さすぎるし、遅すぎる。もはや破滅的な気候崩壊を止める手段は我われにはない。あとは、適応するか神に運命を委ねるかだけだ。」
破滅論者たちはこう言っています。

質問: もしキッチンが火事になっているのを見つけたら、あなたはうつむいて頭を抱え、「もう手遅れだ。何もできることはない」と呻き、家中に火が広がっているのを見ているだけですか?
それとも、救えるものは救いだそうと、全力を尽くしますか?

彼らに同調する点が1つあります。そう、気候崩壊を意識すべきという点です。

たしかに、洪水や火災で亡くなった方たちには遅きに失したでしょう。
しかし、気候危機は0か100か、オール・オア・ナッシングで語るものではありません。今、私たちが緩和策や適応策を講じることで、命を救うことができるのです。
適応のためにできることはたくさんあります、しかしそれが効果を発揮するには、私たちは力を合わせ、集団的かつ地域的に行わなければならないのです。

質問: あなたの近所は1時間で100ミリの降雨量に対応できますか?
質問: 雨を集めて生活用水に使用する仕組みはありますか?
質問: 食糧不足から身を守る方法を持っていますか?

#11 DOOMISM

11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されました。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されました。

今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。


日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!

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