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23年ぶりの海外暮らしと自分の弱さ

今日でエディンバラについてちょうど1週間が経った。数十年ぶりの住環境の激しい変化だ。

カミさんと離れて長期間暮らすという点では35年ぶり。
カミさん以外の他者と同居するという点では26年ぶり。
海外で生活するという点では23年ぶり。

そして今、いかに自分が日常生活においてスポイルされた暮らしをしてきていたかを感じている。とはいえ、これは想定内かな。それより驚いたのが、環境においてアンコンフォートゾーンに踏み出すことが、こんなにも精神に反応を起こさせるだなんて。
おれって、こんなにビビりやすかったっけ? ネガティブ思考に入りがちだった?? ——数時間起きに、そんなふうに自分にびっくりしている。我ながらシンプルだなと思う。でも昔からそうだ。深刻ぶりたがるきらいがあるものの、結局いつも、実に分かりやすい反応を示す自分を見つける。

…と、ここまでの文章を読み直して、「これじゃ何を言ってるか、読んでてもよく分からないだろうな」と思うので、もっとはっきり、自分の弱さについて書こうと思う。


ここ数年、おれは仕事に関する不安を感じることはなかった。
難しい仕事でもチャレンジすればどうにかなるだろうし、どうにかならなかったら、手段なり対象なり捉え方なりを変えながら、どうにかすればいいと思えていた。そしてそれでもどうにかならなかったら、それはおれには向いていない仕事だってことだ、と。
そんな精神状態が長く続いていたので、仕事において「アンコンフォートゾーン 」に踏み出すことをしていなかった。いや、アンコンフォートゾーンに踏み出す必要を感じていなかったとも言える。

それが今回、住環境を激しく変化させてみたら、勝手に精神が激しく影響を与えて、仕事がちゃんと手に付かずにいる。そして「仕事が手につかない自分」に驚いている。
おれってこんなに簡単に環境に影響を受けて、それで仕事ができなくなっちゃう奴なのか…。そんなに弱いのかよって。…なんだか、集中力が続かないんだよね。

油断していたんだと思う。思いあがっていた。
事前にちゃんと意識できていなかったけれど、今回、海外でも普通に働けるか試してみようとやってきたけれど、「試してみよう」と言いながらも「まあできるんだろうな。できなくてもそれなりな形には収められるだろう」と正直たかをくくっていたのだ。
でも今、「あれ、この手につかない状態が今後も続いてしまったら、おれは会社に付加価値を与えることができない人になってしまうんじゃない?」「そんな状態のおれに会社が十分な価値を見出さなくなってしまうんじゃない?」「そもそも、自分が生みだしてきた価値って、本当にそれほどのものだったのかな?」——とまあ、こんな感じの弱い自分を、ここ2日ほど感じていた。そして今も感じている。

とは言うものの、少し冷静に、ビビってネガになる自分を観察する余裕も取り戻せてきた。それから「ビビってるときとかネガなときにあまり先のことを考えてもろくなことにならないぜって、よく人に言ってるじゃねーかおまえ」っていう感じも。
心配しようがしまいが、なるようになるのだ。それなら、心配するだけ無駄だ。「いまここ自分」を意識してやれることをやればいい。
そうだ。ここのところちゃんとやっていなかったマインドフルな瞑想と散歩、復活させようかな。ちょうどいい機会じゃないか。

さあ、そろそろ出発の準備をしないと。今日から3日間は休暇でロンドンだ。

昨日散歩してきたForth Bridge Trail。気持ちよかった!! 今度はサンドイッチか何か持って行って、そのあとパブで一杯やるとしよっと!

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