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弱者搾取の申請主義に立ち向かうために(『15歳からの社会保障』読書メモ)

(トップ画像は日本評論社の『書籍詳細:15歳からの社会保障』のものを利用させていただきました。)

はっきり言って、申請主義って「弱者搾取」だよね。つまり、不要に格差が広がってしまう機会を後押しする制度。「自助で頑張れ共助もあるぞ。公助は…見つかっちゃったか、しょうがないどうぞ。ただしスティグマを押されても知〜らない」って。

申請主義 | 市民が自分で調べ自主的に「申請」しなければ行政サービスを利用できない制度

横山 北斗さんが書かれた『15歳からの社会保障 人生のピンチに備えて知っておこう!』を読みました。なんらかの理由で「(いわゆる)社会的弱者」となってしまった10人の物語と、彼らが利用できる社会保障制度について書かれた本です。
この本、日本のありとあらゆる学校の図書館に置かれているべきだと思う。少なくとも、申請主義がやっつけられて消えるまでは。

おれにできることは…とりあえずは、社会保障制度を必要としていそうな人に「知っていますか?」と伝えていくこと。
ということで、たくさん書かれていた保障制度の中から、おれが知らなかったものの一部と、その窓口の探し方を本の中から書き出しておく。ちょっと引用が長くなるけど、おそらくは著者の横山さんも出版社も許可してくれるでしょう。

・ 乳幼児等医療費助成制度(子ども医療費助成精度などと呼ぶ市区町村もあります)
概要: 子どもにかかる医療費の全額、または一部を補助してくれる制度
ネットでの探し方: 「乳幼児等医療費助成制度 + 住んでいる市区町村名」

・ 無料低額診療事業
概要: 経済的に医療費の支払いが大変な人に対し、病院が行っている事業(すべての病院が行っている事業ではありません)
ネットでの探し方: 「無料低額診療事業 + 住んでいる市区町村名」

・ 高等教育の就学支援新制度
概要: 大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の授業料の減免、返済不要の奨学金がもらえる制度
探し方: 担任の先生や事務の窓口などに「奨学金などの制度の相談はどこにすればいいか」と聞いてみてください

・ 子育て世代包括支援センター
概要: 妊娠や出産、子育てに関することを相談することができます
ネットでの探し方: 「子育て世代包括支援センター + 住んでいる市区町村名」

・ 産前産後家事・育児支援サービス
概要: 出産する前、出産した後のある一定期間、家事や育児をサポートしてもらうことができる制度
ネットでの探し方: 「産前産後支援 + 住んでいる市区町村名」

・ ひとり親家庭等医療費助成制度
概要: ひとりで子どもを育てている保護者と子どもが医療費のサポートを受けることができる制度
ネットでの探し方: 「ひとり親家庭等医療費助成制度 + 住んでいる市区町村名」

・ 特別児童扶養手当
概要: 障害のある子どもの保護者が、経済的サポートを受けることができる制度
ネットでの探し方: 「子育て支援に関する課 + 住んでいる市区町村名」

・ 自立支援医療(精神通院医療、更生医療、育成医療)
概要: 特定の障害に対する診察・検査・治療・薬代などにかかる医療費をサポートしてくれる制度
ネットでの探し方: 「自立支援医療 + 住んでいる市区町村名」

・ 配偶者暴力相談支援センター
概要: 配偶者やお付き合いしているパートナー(性別は問わない)からの暴力に対する相談を電話やメールで行うことができます
ネットでの探し方: 「配偶者暴力相談支援センター + 住んでいる市区町村名」

 配偶者暴力相談支援センター以外に国が行なっている「DV相談+」という窓口があります。24時間、電話、メール、チャットで相談できます。
電話番号: 0120-279-889
ネットでの探し方: 「DV相談+」
緊急の場合は警察(110番)に連絡をしてください

横山 北斗 著
『15歳からの社会保障 人生のピンチに備えて知っておこう!』


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