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ミスター「完璧な政策以外お断り」 - 気候変動対策抑制カード#9 COP28バージョン

気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいます。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。
カード#9はミスター「完璧な政策以外お断り」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。

「政治家は国民を巻き込む必要があります。皆が幸せになるような完璧な解
決策が必要なのです。さもなければ、国民はそれを支持しません。」
完璧な政策だけを追い求める彼らは、気候変動対策政策が揺らぎない完璧さで、誰も動揺させないものでない限り、ストライキや暴動を引き起こし、法と秩序が崩壊すると信じきっています。

質問: 2020年に開催された英国政府および国会による初の気候市民会議「Climate Assembly UK」において、1番の提言は何でしたか?
答え: 私たちが置かれている現状について、一般市民への教育キャンペーンを行うこと。

過去30年間にわたって気候問題に適切に取り組めなかった結果が、現状を招きました。
私たちが政治家に十分な監督と支援を与えなかったために、彼らはロビイストたちからのダークマネーに巻き取られ、それを票田とするようになってしまったのです。

私たちが置かれている悲惨な状況をひとたび理解すれば、一般市民はより急進的な政策を打ち出そうとします。リスクが正しく理解されれば、人びとは解決策の提案に真剣になり、変化を起こそうとするのです。

政治家はそれに追いつく必要があります。

#9 POLICY PERFECTIONISM

11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されました。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されています。

今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。


日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!

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