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子どもに楽しく英文法を教える方法

写真は、去年のカレー作りワークショップで使ったカードです。

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私はワークショップを行う際に、複数の要素を複合的に組み込んだカリキュラム作りをしています。自分でレッスンプランを作っているので、教材もオリジナルのものを使うこともしばしば。カレー作りワークショップでは、意図的にこの2種類のカードを使用しました。

単数形で発音する時にはカードもグリーンの方を。複数形を使う時には茶色のカードを。

1回のレッスンでは文法まで習得することは難しいのですが、だからと言ってうやむやにするのは講師としてプロ意識が足りないと思うのです。言語の習得は【蓄積】が大切。何度も繰り返し"聞き溜めて"やっと発語に結び付きます。

世界中のお父さんお母さんがお子さんを授かったまさにその日からお腹の子に汚い言葉やおかしな言葉は聞かせたくない!と意識するのと同じ道理です。

さて、皆さんも中学校で習ったことと思います。名詞の単数形と複数形。覚えていますか?シンプルにsを付けるタイプ、esを付けるタイプ、yをiに変えてesを付けるタイプ、そして単語がすっかり変わるタイプ、そして変化しないタイプ…といろいろあったはずですが、どのように暗記しましたか?また、どんな場合に単数形を使い、どんな文章で複数形を使うか…覚えていますか?

先日のワークショップでは"I like ~"という会話表現を組み込んだので、複数形の単語カードが必要だったのです。
※「私は人参好きだよ」というような一般的事実を表現する場合には複数形を使います。

私は子どもに文法を説明する際、最初から全てを解説しないようにしています。
まずはクイズ。写真のように単語カードを並べて、「違いは何?」と子どもにたずねます。そして「あ!分かった!なんかズッ!って言ってる!」と気づくのを待つのです。この「あっ!」の瞬間の子どもの表情がまた素晴らしい✨脳のシナプスがバチバチ繋がるのが見えるようです😁!

この【気付き】を引き出してあげること。こちらから教えずに、子どもが気付くまで待ってあげることが文法習得の秘訣です。短期習得には向きませんが、繰り返し練習していく中で間違いなく身につけていくことができ、忘れることがありません。長い目で見ると、その後の会話能力、文法修正能力に違いが見えてきます。自分でルールに気付いた子どもはそのルールをしっかりと自分のものにできるのです。

漢字の習得なども同じですね。
「体に関わる漢字はてへんが付きます!覚えましょう!」といきなり教える先生よりも、てへんの漢字を書き出して「どんなルールがあるのかな?」とアプローチする先生の方が子どもはイキイキと授業に参加し、脳をフル稼働させて取り組むと思いませんか😊?

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