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自意識過剰をやめて、とりあえずやってみたらいいんじゃないかなと

次のような人っていませんか?

メジャーなもの、売れているもの、有名なもの、成功したものを嫌ったり否定する人。
マイナーなもの、売れていないもの、無名なもの、失敗したものを好んだり称賛する人。
あるいはその両方を組む合わせる人。

判官びいきという言葉もあるくらいなので、誰もがそういうメンタリティは多かれ少なかれ持っているのかもしれません。
それに思春期、いわゆる中二病的な時期にはそんなふうになりがちです。

でも、いい歳をしてそんな感じの度合いが強すぎると損をすると感じます。


■ 「通に見られる」という自意識過剰


そんな中には、そのように主張することで通っぽく見られたいという人が居ます。承認欲求の強い人と言ってもいいかもしれません。

例えば次のようなことを言う人、よくいらっしゃいます。
「◯◯って日本酒、最近美味いって持ち上げられてるけど、そうでもないよね。△△のほうが知られていないけど美味しいよ」

この人が本当に言いたいのは次のようなことです。
「みんな見る目無いなあ。オレはわかってるけどね」

つまり、お酒の味のことはどうでも良くて、自分をどう見せたいかが基準になっています。
ちょっと自意識が強めですね。

■ AをけなせばBの価値が上がると思っている


しかし中には自意識ではなく、本当にマイナーなものが好きで何とかして持ち上げたいという人もいます。

そうした文脈で同じことを言った場合を分析してみます。
「◯◯って日本酒、最近美味いって持ち上げられてるけど、そうでもないよね。△△のほうが知られていないけど美味しいよ」

しかしこの場合、△△の素晴らしさを主張したいなら前半の「◯◯って日本酒、最近美味いって持ち上げられてるけど、そうでもないよね」は不要です。

Bを褒めるためにAをけなす必要はないのです。
でもこの手法、わりと使われがちなんですよね。

■ 「流行り物はとりあえず体験してみる」という積極性


また、売れているものを否定するメンタリティだと、流行り物も否定しがちです。

しかし、流行り物に限らずできるだけ多くのことを体験してみることは大切なことです。特に経営者にとっては。
私の肌感覚にすぎませんが、「とりあえず体験してみよう」というメンタリティを持つ経営者の方が成功します。

百聞は一見に如かずとはよく言ったものです。グダグダ言わずに一度体験すればいいのです。やってみて初めて見える世界もあります。

■ スタンダードなものの強さ


そして、有名なもの、スタンダードなものを敬遠するメンタリティは、端的に言って損をします。

よく言われることではありますが、スタンダードとなっているものにはそれだけの価値があるのです。
SWOT、3C、PEST、5フォース、BCGマトリクス、アンゾフマトリクスなどの手法も、それさえ覚えておけばすべて解決できる魔法の道具ではありませんが、知っておいたほうが物事を整理するのに役に立ちます。

(と書いたところでアンゾフの『戦略経営論』のAmazonリンクでも貼ろうかと検索したところ、現在新品で入手可能なものが無いことに驚きました。経営学部生やビジネススクール生はどうしているのでしょう…
私の持っている物の古書価格が、最低価格9,331円~でさらに驚きました。元は3,800円だったのに。)

50歳を超えて思います。もっと若いときから食べず嫌いしなければよかったなって。

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