見出し画像

ボールの軌道が違う…日大三の”鬼肩”川崎広翔、高校球界でトップクラスの強肩捕手

今年のドラフト戦線が活発化してきた4月。各地の高校野球の春季大会では、連日熱戦が繰り広げられている。今回は、東京屈指の名門校、日大三で正捕手を務める、高校球界でトップクラスの強肩を誇るドラフト候補を取り上げたい。

2022年4月8日 高校野球春季東京都大会
日大三2-1早大学院

川崎広翔(日大三) 3年 捕手 175cm76kg 右投右打

画像1

終盤まで1点リードを許す苦しい展開だった日大三だが、川崎広翔が攻守にわたる活躍でチームを勝利に導いた。旧チームでは控えだったものの、昨年秋の新チームから正捕手に定着した。

チームを指揮する小倉全由監督は、肩については「東京でナンバーワンではないか」と評価するほか、チームのOBで2011年夏の甲子園で優勝捕手だった鈴木貴弘氏(現・JR東日本アナリスト兼マネージャー)も、昨年秋の大会を見た際に「川崎のスローイングは高校生ではトップクラスだ」と話していた。

画像2

この日のイニング間の送球は、余裕を持って投げていたため、タイムはそれほど目立たなかったとはいえ、それでも最速は1.96秒をマークしている。

特に、ボールの軌道が際立っていた。投げた瞬間は、セカンドのかなり前でバウンドしそうなくらいの低さに見えるが、そのまま勢いが落ちずにベースまで到達する。少しシュート回転する時があるのは気になったものの、ボールの勢いに関しては、間違いなくアマチュア全体で上位だろう。

◆さらに成長できれば、高校からのプロ入りも“現実味”

ここから先は

584字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?