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こちらこそ、ありがとうございます!!

サザンオールスターズが好きだ。「好き」という言葉では言い表せないほど好きだ。まさに『言葉じゃ言えない“好きよ”』だ。

私はサザンのライブに行ったことがない。チケットが入手困難というのも一つ。が、一番の理由は兎にも角にも「サザンが好き過ぎる」から。本物のメンバーを見たら過呼吸か呼吸困難になるほど泣いてしまうことをわかっているから。

失礼ながら、これまで私は「メンバーに会いたい」とか「サインが欲しい」とか「握手してほしい」とか、いわゆる“ミーハー的な感情”はサザンに対しては一度も持ったことがない。私にとってサザンは決して大袈裟ではなく人生そのもの、人間の形をした神様、現人神だ。そんな畏れ多いことは考えられない。

今回のライブは無観客で配信形式。即ちメンバーをお目にかかるわけではない。それならサザンに限ってはゆるゆるなパープーの涙腺も大丈夫そうだ、とチケットを購入。なるほど。ライブ配信ならキャパの制限がないから争奪戦は起こらない。「新しい生活様式」でのライブも案外悪くないものだ。

6月25日。サザンオールスターズの42回目のデビュー記念日。予定の20時を少し過ぎて開演。

冠婚葬祭でもめったに泣かない(自称)鉄仮面のパープーだが、やはりダメだった。開演直前、照明が明るくなったところでウルウル。メンバー、サポートメンバーが出てきたところでシクシクズビズビ。一曲目の『YOU』のイントロ原さんのシンセサイザー『ソー』が鳴った瞬間にドバー。その次は『ミスブラ』。あれ。この流れどこかで見たぞ。そうだ。個人的ベストライブ『真夏の大感謝祭』だ。だとすると次は『LOVE AFFAIR』?そうは問屋がおろさない。次は『希望の轍』。イントロを弾く原さんの指に目が釘付け。『ミスブラ』も『希望の轍』もギター弾き語りで歌うのは大変珍しい。

MC。桑田さんは『世界さまぁ〜リゾート』がお好きらしい。可愛い。大好き。

シングルA面とアルバム曲とをバランスよく織り混ぜるコーナー。『朝方ムーンライト』が聴けて驚きアンド悦び。

メンバー紹介のMC。サポートメンバー含めてソロ回し。鍵盤出身のパープーとしてはやはり原さんに注目してしまう。「俺だけソロがないよ!」桑田さん談。桑田さんのスライドソロを見てみたい。

MC明けはなんとなんと『天井桟敷の怪人』。横浜アリーナが演劇場になったかの錯覚。この曲での毛ガニさんのコンガはまさに唯一無二だ。

『匂艶』でノリノリ踊りの後は『エロティカ・セブン』。『真夏の大感謝祭』のときと同じイントロ前の入り方。からの『マンピー』。「疫病退散!」本編終了かと思いきや、ここで『勝手にシンドバッド』。世相に合わせた歌詞へ。桑田さんの優しさが滲み出る。泣ける。本編終了。

「KeepSmilin」の文字が光る客席。アンコールあるよな…あるよな… あるだろうとは思いつつ、もしや…?

メンバーとサポートメンバー再登場。よかった。

『太陽は罪な奴』、『RRSM』、MCを挟んで『みんなのうた』。まさか最後がこの曲とは!いい意味で驚き。

『みんなのうた』前の題名なき『あの曲』。書き起こしで歌詞を引用。


デビューして何度目の夏が来ただろう

いろいろと皆さまのおかげです

世の中は予期しないことがあるけど

これからも頑張って参りましょう

あなたに守られながら 私はここにおります

笑顔を見せてください

また逢う日まで待っています

人生は世の中を憂うことより

素晴らしい明日の日を夢見ることさ 愛する人よ


『みんなのうた』。水鉄砲で“聖水”を撒く桑田さん。かわヨ。同じ時間を共有している“顔も知らない”ファン仲間の皆さんの顔を思い浮かべながら、サビで手を右に左に振る振る。

最後のメンバー紹介。関口さんの「こんな男を自粛なんてさせたくありません。日本一横浜アリーナが似合う男、桑田佳祐!」アカベコの如く首を縦に振る私。

メンバー紹介と“ソーシャルディスタンスをとった礼”が終わって袖に戻った後はメンバーのみで再登場。

“人生初のサザンのライブ”はこれにて終了。

画面越しでも涙腺が崩壊してしまう。やっぱり私はライブに行けないな(そもそもなかなかチケットとれない!)と感じた。“好き過ぎるが故のソーシャルディスタンス”でこれからもサザンを応援していこうと思う。


今回のライブのタイトルは『皆さん、ありがとうございます!!』

あんな最高なライブを見ることができて、それはこちらのセリフである。からして、本稿のタイトルは『こちらこそ、ありがとうございました!!』にする。

デビュー42年目でなお進化し続けるサザン。これからも一生ついていきます。WE ARE SAS FAMILLY !!

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