43.あなたから受け取りたい。言って。/ヨルシカ

(2020/2/5)

去年からアイドルのライブに行ったり アイドルに会いに行ったりするようになって、誰かを応援するということについて前よりも深く考えるようになりました。

もっと言うと、誰かを 応援し続ける ことの難しさを今すごく感じています。


私は一度好きになったものはそうそう嫌いにならないので、好きでい続けること はそんなに大変ではありません。


ずっと好きでいる、というのは
たまに思い出して元気にしているかなぁと思ったりとか、ふと目にしたときの顔や発言、行動に対してやっぱり好きだなぁと思ったりとか、
私から相手への一方向の矢印で完結するもの。


これが 応援し続ける になると、

相手からの投げかけに対して、自分が応じている

もしくは

自分の応援という何かしらの行動に対して、相手から反応がある

のような、双方向の矢印が成り立っていて、それが続いている状態。


だから、結局のところ、
相手から何かを受け取らなければ、私は無力だと思ってしまうのです。

これは誰が悪いとかそういう話ではないと思うし、私がそうであるというだけです。


私が最近ずっと聴いている ヨルシカの言って。という曲があるのですが、この登場人物である君はもうこの世にはいません。
私は、もう会うことのできない君に対して「言って」と訴え続けます。

あのね、空が青いのってどうやって伝えればいいんだろうね
夜の雲が高いのってどうすれば君もわかるんだろう
/ヨルシカ『言って。』

君はこの世にはいない。だから君に伝えられない、君にわかってもらえない、という意味ももちろんあると思いますが、

君にどうやって伝えたらいいのか、どうすれば君もわかるんだろう、と私が悩んでいるのは、君からのリアクションが受け取れないからだと思うのです。


相手が生きていても生きていなくても、こちらから話しかけ続けることはいくらでもできます。
「今日は空が青いね。」
「夜の雲って高いよね。」
「今日も可愛いね♡」
「今度会いに行くね!」
みたいに。

でも、
「ほんとだ、今日は空が青いね。」
「たしかに、夜の雲って高いね。」
と君が 言って くれなければ、
君に伝わったかどうか、君がわかったかどうかを私は知ることができないのです。

だからこんなにも 私は君に 言って と願い続けるのだと思います。


自分の話に戻って、
好きな人たちのために 私は何ができるのかと考えたとき、やっぱり少なくともずっと好きでいることだけは続けたい。

でもそれだけじゃ相手は私から何も受け取れないな。
私があなたから受け取りたいと思うように、あなたも私から受け取りたいんじゃないか。

想ってるだけじゃなくて、伝えなきゃだめなんだ。


「私の想いを受けてください」
ハナミズキの花言葉。


おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?