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お疲れ様です。
ありがとうございました。
さようなら。
笑顔で口にする、この言葉たち。
気付かないふりをして、冗談と受け取ってわらう、気持ち悪い言葉たち。
世間知らずだと決めつけて街行く人が私を指さして笑っていく。
大嫌いな人でも至って普通の態度を取れてしまう自分がいちばん大嫌いな人間だ。
人を馬鹿にするように笑う私がこの世で一番恥ずかしい存在で一番馬鹿にされるべき人間である。
学校でも、家族でさえも、水中で息を止めているような感覚。
フリフリの服やクリンとした目のぬいぐるみ達で私の中の幼さを体現したこの部屋でもがき苦しみ、絞り出すように泣いている私は絶対誰にも見せられない。
自分をどこか第三者の目線で見てしまって震えが止まらない。
幼少期からの人の言動や視線が走馬灯のように流れ出し、それが止まらずに上手く呼吸ができない。体の中の全ての水分が目や鼻から大量に溢れ出してぐちゃぐちゃに醜くなっていく。

ずっと不安だ。何に脅えているのかも分からない。頑張らなきゃ、私はまだなんにも成し遂げられていない。誰のために?なんのために?
それはきっと自己満足だ。
私なんかが頑張ったところで世界は何も変わらない。
きっと中学のあいつも高校のあいつも、私のことを馬鹿にして笑っている。
けれども、常に頑張らなきゃ、私がやらなければ....と、大してできることも無いくせに責任感に押しつぶされている。
頑張らなくてもいいよ。
あなたはそう言ったけれど、頑張らないことがどれだけ大変か、あなたには一生かかっても分からないでしょうね。
幸せであることに興味が無くなったのはいつからだっけ?
私はきっとこれからもこうやって何かに追われて苦しみながら、生きていく。
ほら、ブルーライトの灯りがこんなにも眩しい。

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