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怒る育児について、子ども目線で考える。私の場合。

こんにちは。えめです。

この間、買い物中に、

「お母さーん!なんで無視するのー!泣」

と言いながら、完全無視のお母さんについていってる年長さんくらいの子どもさんを見かけました。

どうやら、何かを買って欲しかったみたいで、
駄々をこねていたので、
諦めて欲しくての作戦だったようです。

お母さんの気持ちは痛いほどわかるけど、
店に響き渡っているお子さんの叫びは、
なぜだか理屈が通っている気がしました。

✳︎✳︎✳︎

最近の親子を見ると、

怒ったり無視したり脅したりなどで
ちゃんとさせようと一生懸命な親御さんと

たまに若干丁寧過ぎる気もするけど、
穏やかな口調を決して崩さずに
一生懸命お話を試みる親御さん。

大きく分けて2種類の接しかたがあるなーと感じます。


というか、
穏やかな口調の親御さんが増えたなーと。

穏やか口調の方は、ちょっと前まで、
「お金持ちお母さんが頑張っている」
イメージの派閥だったのですが、

最近はお金持ちっぽい人に限らず穏やかな口調で育児をする人が増えた気がしています。
(偏見入っていてすみません)

私は親としてはまだまだ未熟なので、
今回は、子どもの視点から考えて、
圧をかけて教えることについてお話したいと思います。


怒る無視する脅すというコントロール

結論から言うと、私は育児としては、
穏やかな口調派をとっています。

見た感じは、「あの親何見てんの?」って思われそうな時期もたくさんあるのですが、
私の幼少期やその後の経験上、
圧をかけてコントロールするという手法を取りたくないと感じるためです。


子ども目線から見ると、
親が「怒る」のも「無視する」のも「脅す」のも、全て同じ行為です。

「あなたは私の言うことを聞かなくてはなりません。」

と強制する行為になります。

子どもは恐怖で従いますが、
心の本音は「意味わからない」ってなってます。

ちなみに、この時点で、
子どもにとっての主題は
「私は親に行動を強制されないといけない存在なのか」
ということしか考えられなくなっていて、
この問いが解消されない限り、
親が教育したい内容は微塵も入ってきません。

同時に、
「親は自分のことが嫌いなのか。嫌いだとしたら、なぜ嫌いなのか。」
という問いかけも始まります。


もちろん、親の主題は怒った内容にあるため、
子どもの本音だと、会話は噛み合っていません。


ちなみに、子どものころ、何度も何度もこの問いを繰り返してきました。
大人になった私が当時の私に返答するなら、
どちらもNOです。

親に強制されないといけない存在ではなく、尊重されるべき存在である。
親は私のことが嫌いではない。

これが回答です。


大人の私が、当時の子どもの問いかけに、
このような回答をしたってことは、
私が我が子に「怒る」「無視する」「脅す」といった対応をすることは、
理不尽」だという結論になります。
(私は超理屈っぽい人間です)


そういうわけで、
私はなんとかして穏やかな口調育児を頑張っている次第です。


母親の迷言

私の母は、少し純粋なところがあります。

昔PTAで
「叱らない育児をしましょう」の会議があった際に、

「人間だもの。怒っても良くない?」と、

若干会議に荒波を立てて帰ってきたことがありました。

(本人が「主張してきたの」って小さい私に雑談してました。)

母が言っていることは、
なるほど迷言だと思うのですが、
一理はあると思っています。

子育てだけしていればいいのなら、
子どもにのびのびと過ごしてもらえたらと思うのですが、
親というものは大抵、社会と子どもの板挟みになっていることが多いです。

なので、やっぱキャパオーバーで叫びたくなっちゃうことって往々にあります。

私の中では「親子対等」論があるので、
子どもの意見も尊重されるが、
同じく親の意見も尊重される。
という状態が望ましいと考えてます。

子どもの意見を尊重しなさいだけ言われても、
社会が親を尊重してくれる訳ではないので、
板挟みにあっている親に無理がかかります。

親の笑顔は子どもの栄養素。

やっぱり親の意見も尊重されるべきと思います。
その方が、人を尊重できる子になりそうですし。

「怒りで子どもに尊重してもらう
となると、
多分子どもにドン引きされると思いますが、

「親にも怒りという感情が存在する」ことは
尊重してもらってもいいと思います。

友達の親が、
キッチンで1人隠れて八つ当たりして、
プラスチックのコップをパーンッて割っていたのを、
たまたま覗き見てしまった事があるのですが、
当時の私はビックリしたものの、
「あぁ、いつも優しい笑顔だけど、すっごく頑張っていることがあるんだな、悪いことして負担かけないように気をつけよう」
って思い、悪い印象は持ちませんでした。

そんな事を思い出すと、
やっぱ、親に怒りの感情があること自体は子どもから許されてもいいと思うんです。


だから、母の迷言は的を得てて、
万が一、わぁっ!って言っちゃったことがあっても、いいと思うんです。

問題は、最後どこかで、「私も怒ってごめん」って子どもに言えるかどうかかなぁって思っています。

つまり、総合して、私の中でのNGについては

親は責任があるから子どもをちゃんと躾けなければいけない。だから、ダメな時には怒る必要があるし、子どもがそれに従うのは当然。必要な行為。

と自身の中で結論づけてしまい、
「子どもが自分に従うのは当然」と錯覚を起こし
「怒る」「無視する」「脅す」という行為をしてしまわないように注意する。

「私はそんな偉い人間じゃない」と肝に命じることとしています。


利用者さんの名言

かつて、支援させて頂いた利用者さんに、知的障害をお持ちの方がいました。
すごくよくできたお子さんをお持ちで、利用者さん自身もすごく明るくて優しい方でした。

そんな彼女に、私は出産子育てについて、
人生の先輩としてお話を伺ったことがあります。
彼女のセリフは自信なさげでしたが、
私からしたらめちゃくちゃカッコ良かったです。


私が、「子育て大変だったでしょう?
私まだだけど、どうしたらいいのか分からないことだらけ。すごいです。」と雑談でお話していた時のこと。

そんなことないよ。勝手に育ってったよ。

とうつむきながら言う彼女。


昔のシングルマザーさんで、障害もあって、情報機器もない時代でいろいろ大変なシーンが想像できるのに、
「勝手に育ってった」と!
とビックリしました。

「え、勝手に育つ環境作るのも大変よ?」
と思いながら、彼女を尊敬したのを覚えてます。

✳︎✳︎✳︎


彼女の言葉に救いを得ながら、
最近育児を頑張っていますが、
本当に子どもって勝手に育つんだなと日々感心しています。

自分で興味あることを見つけて、実験して、方法見つけて、
自分で周り観察して、試してみて、コミュニケーション改善して、やってみる。

すごくたくさんの事を、教えてもないのに出来るようになっていってます。

イタズラにしても、何回かやって満足すればしなくなります。

親が当たり前にしている範囲は、
教えなくても割とできるようになります。

親が気づいていなかったおかしなことも、
気づいてますし、子どもは不自然は不自然だと既に自信を持っています。

注意されてすぐ納得できることと、納得できないことの違いも分かっているので、
親がちゃんと説明できれば、
ちゃんと子どもの意図を汲めば、
問題は荒立ちません。

だから、私は夫と、
子どもを叱る前にお互いを注意することにしてます。

環境が大事だと思っています。


我が子を信じていない大人が多い

育児にはいろいろあると思いますが、
予防線張ってる大人はかなり多いなーと感じます。

冒頭のお母さんも、多分、
「話に応じたら調子に乗ってあれもこれもと要求が出るんだろう。だから無視して調子に乗らせない作戦でいこう」
など考えていたんじゃないかなーと思います。

「調子に乗ってどんどん悪い方にいくに違いない、甘やかしてはいけない。」
って、すごく昭和の会社っぽい感じがするのは私だけでしょうか?

たしかにつけ込んでくる人間っていうのはかなり存在しますし、私もやられてきたクチです。

ですが、子どもは目的があって甘えてます。

楽しようとなどの邪気を纏ったものでなく、
人生の基礎の、
「人間への信頼」と「自分への愛情」という土台作りのために、本能的に純粋にイヤイヤ期に取り組んでいるだけです。

愛情の箱に愛情がパンパンになったら、勝手に調子に乗ることをやめます。

充電完了したら自動で動き出す。
かしこい、とてもかしこい、
優秀な子達なのです。


だから、どうか、信じてあげて欲しいです。

そして、今のステップを大切にしてあげて欲しいです。

じゃないと、長引きます。

万が一、お子さんがめちゃくちゃ優しい子だった場合、見えないところで長引いて、突然将来潰れちゃうかも。

20歳超えて、3-4歳の基礎づくりに戻るって、相当大変なこと。

今の我が子をやりやすい環境でたくさん愛してあげて下さい。

人間は進化するようにプログラムされてます。

見たことないものも信じてみて下さい。

ちょっと気楽ですよ。


長文を最後までありがとうございました!
精神看護から派生して子育てについて触れましたが、少しドキドキしています。
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