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妻は料理をして当然なのか

メジャーリーガー大谷翔平さんがご結婚されたというニュースは全世界に衝撃を与えた。生きるレジェンドと呼ばれる二刀流の野球選手への注目はすでに日本だけのローカルニュースにとどまらなくなっている証明だっただろう。

私が注目し今も違和感が消えないのは結婚発表翌日の記者会見でのこと。
ある記者から
奥さんの作る好きな料理は?
のような質問が飛んだ瞬間だった。

そして特にこれといった回答はなく話が進んでしまい
私のモヤモヤは消えなかった。

そういう質問をするならば(百歩譲って)
大谷さんは奥さんにどんな料理を振る舞いましたか?
がこないと釣り合わない。

妻は家で家事をし、夫は外で仕事をする。
そんな世界観はすでに壊れているはずなのに質問が昭和のままなんよ。
それに質問してほしいことはそんなことじゃない。

普通の日本人女性と言うなら
普通じゃない大谷翔平さんとの結婚は反対されるのではないかという疑問。
自分で大谷翔平の妻が務まるのかという不安はないのか、
妻となる先方のご両親からは反対はないのか、
“普通”の人なら気になるはずだ。
大谷さんが素晴らしい人だと言うことは認めるが妻となり家族になるには相応の苦労が伴うはずだ。
そんな質問がないのは不思議だった。

それに何より、大谷家の両親は結婚に関してどんなことを話しているのか?
大谷さんの友人にはいつ報告したのか?
そんな大谷さんを取り囲む人間模様が浮かび上がらない記者会見だったように感じる。

ただふと、野球の取材をしている人たちにそんなリクエストをするのは酷なのかもしれないとも思う。
人事採用などを担当しているような人柄を見抜くプロじゃあるまいし、いきなり結婚に関するインタビューなんて想定外のミッションになったことだろう。
十分検討できる時間があれば、妻の料理は?なんて質問をしないで済んだに違いない。
今ごろ猛省していると思うのでこれ以上の指摘は差し控えよう。
今後ますますジェンダーニュートラルな言動に変わっていくことを期待する。


あえてもう一言添えれば
個人的には大谷さんに少しガッカリした記者会見でもあった。
いつも周囲への気遣いを忘れない人だと思っていたけれど記者に対して
皆さんがうるさいので
と嫌味っぽく言い放ち失笑がおきている場面だった。
自分が活躍することでこれだけ野球に関心が集まり大きな影響力を持つことになっている現状に真摯に向き合って欲しかったと言うのが個人的な感想。
自分が守りたい人、守りたい家族のために過剰な取材・報道を控えてほしいなら、もう少し穏やかな言葉を選んでもいいのではないかと思いながら見ていた。
そこが彼の若さなのかもしれない。

そんなことを思いながら私も韓国に行く。
チケットはまだ確保できていないけれど笑

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