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救急車が有料化でもQ助(キュースケ)は無料

三重県松阪市で救急車の利用が有料化されるとニュースの見出しが目に入った。
松阪市のプレスリリースを探して自治体のホームページを探したものの該当記事にたどりつけず。
「救急車」「有料」「一次二次救急医療体制あり方」
角度を変えながら検索してみたもののトップページにも、医療・救急のページにも、それらしいお知らせは見つけられなかった。
ついでに『広報まつさか』を読んでみると、おおよその生年月日、フルネーム、居住地域という個人情報が掲載され、しかもインターネット上で何のモザイクも加工もなしにPDFで確認できる状態から、詐欺なんて発生しない平和な地域なのだろうと想像することはできた。

やれやれ。

各社のニュースを統合すると
2024年6月1日から、松阪市内にある3施設(松阪市民病院、済生会松阪総合病院、松阪中央総合病院)に搬送される患者さんで、交通事故などの不慮の事故を例外として紹介状なしに救急車利用で来院された方で入院が必要なかったケースに対して、病院側が選定療養費として7700円を徴収するということらしい。
救急車が有料と言われるとタクシー代を支払うように救急隊員にお金を支払うイメージをしてしまったが、どうも違うらしい。
現状、紹介状を持たずに200床以上の大きめな病院を初めて受診すると高い初診料のようなお金を請求されるシステムは日本全国共通なので、これから松阪市内の3施設では救急車で来ようが同じような金額を請求しますよ、ということだろう。

そもそも救急車を呼ぶ状況というのは生命の危機的状況であり切迫していることがほとんどだろう。
身体に異常があり、自力で通院できな状況であればたとえ7700円を請求されたとしても救急車を呼ぶことは妥当だろう。
躊躇する必要はないと思う。

困ったことに7700円と命とを天秤にかけてお金がもったいないという価値観の人もいるので厄介なことになる。
救急車で搬送され早急に対処できていれば後遺症も残さず社会復帰できたかもしれない事例で、有料化になったばかりに救急車を呼ばず病院に来るまで時間がかかってしまい重い後遺症を残すことになり、結果として高額な医療費が長年必要になるケースを想像したときに本人も大変だが税金も余計に必要になる。

そこで覚えておきたいのは、アプリ『Q助』だ。
緊急時の時のためにスマホに必ずダウンロードしておきたいアプリの1つである。
使い方は簡単。
自分が今、救急車を呼ぶべきかどうかを迷った時に症状を答えていくだけで判断がされる。
交通事故とか、血だらけ、意識がない、麻痺している、痙攣しているとか誰がみても救急車だろうという時は必要ないが、アプリを立ち上げて確認できるぐらいの余裕があれば救急車を呼ぶ前にチェックしてみることをオススメします。
キュースケってネーミングどうよ…という感想は皆が思っているところだと思うが現代国語のセンスの限界だと思って受け入れるしかあるまい。
役には立つ。

住んでいるエリアによっては『#7119(シャープなないちいちきゅう)』という電話サービスで救急車を呼ぶべきか判断してもらえることもできる。
こちらは日本全国すべての地域で使えるシステムではないし、対応するオペレーターはQ助と同じようなマニュアルに沿って応答しているだけなので、どちらかというとアプリ操作に慣れない方やQ助を知らない方が利用しているといったイメージ。

いずれにせよ救急車を呼ばなければいけない状況は予期せず突然やってくるものだからこそ地震に備えるように、平時に考えておくことが重要だろう。

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