おしゃれにしててもきれいにしてても結局は人となり

はじめましての街へ行ってきた。電車で通り過ぎたことはあったけど、降りるのははじめて。想像してたより立派な駅。そこから伸びる一本の大通りがなんとも素敵で。桜と銀杏が植えられたその大きな通りは、レンガで舗装され、歩行者用と自転車道が整備され、両脇には大学やらお店やら瀟洒な邸宅やら。一本横道に入ると、ずらっと並ぶこれまたお洒落な住宅街。住みたい!インスピレーションでそう思ってしまった。調べてみると、大学があるからか、ワンルームの賃貸物件が多く、さほど家賃もお高くない。これは老後の楽しみが出来た、とにやり笑。はじめての街は、人も温かく、行きたいカフェがなかなか見つからずまごまごしているところを心配してくれたご婦人が、わざわざ向こうから「迷われてます?」と声をかけてきてくださったり。自転車で通り過ぎざまにネギを落とされたご婦人に「美味しそうなネギ落とされましたよ」と声をかけると、「そうなの、このネギ美味しいのよ〜、ありがとう」とノッてくださったり。お目当てだったセレクトショップでは、「どんななりしててもね、大事なのは中身。その笑顔があれば大丈夫」と励まされたり。好印象ぶちかまされて、ほこほこした気持ちで帰途についたのでした。また行こう。

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