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ゴジラ -1 観戦記


アカデミー視覚効果賞ノミネートと聞いて、ようやく観てきました

いゃあ、おもしろかった

シン・ゴジラの世界観が生理的にダメで

ハリウッドの爬虫類型ゴジラやゴングとバトルする内容に辟易してたので

これぞゴジラです

初代ゴジラへのオマージュも
伊福部昭のテーマ曲も

実にわざとらしく、それでいて嫌みなく挿入してくる

とにかくめんどくさい伏線も無く、ひっくり返るようなどんでん返しも無い

わかりやすく、思った通りに進行し

それでいて子供向けに作っていない

正にこれこそがゴジラ映画

これで良いのです


思い付くままに

・主演男優が、、
個人的には好きな役者なんだけど (るろうに剣心の志々雄一派はとても良かった)
体格も血行も良く、とても特攻帰りの人物に見えず、敗戦から立ち上がろうとするギラギラ感が感じられない、

出演者全体の人物描写が淡白、ただこれがこの映画をお気楽に観させてくれる要因だと思うけど、

せっかくこの時代設定にしたんだから、それぞれの人物の描き方はもっとあったんだうに、
脚本の問題なんだろう

・佐々木蔵之助のテンションと青木崇高の過剰気味の演技は大好きです

・堀田辰雄(「雪風」元駆逐艦長) 役の田中美央、昭和顔でいい役者
加藤武みたいな存続になってほしい


さすがに気になったのは

・敬礼
これは書くと長くなるから割愛するけど、ダメだと思う

制作者が、戦争を知らない子供たちの子供たち世代になり、観る側もそこにリアルを求める世代ではないので仕方ないと思うが

皆で敬礼するカット、とても映画的なんだけど、そこは違うと感じてしまった

ちなみに、私が観た回は、昭和の前半世代と思われるご年配層が多かったが

・特撮に制作費を掛けすぎたためか、セットがあまりにもお粗末
重巡洋艦「高雄」甲板、巨大生物對策説明会の部屋、どうにかならなかったのか

・作戦に参加させてもらえなかった水島四郎の行動
この浪花節的展開には苦笑、他に方法はなかったのか


そんなこんなで、久しぶりに誰かと話したくなる、何かを書きたくなる、心地よい作品でした

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