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大学生活を思い出す

大学のとき住んでいた場所と、現在住んでいる場所は電車で1時間半くらいの距離だ。行こうと思えばいつでも行ける距離である。なので、たまに大学時代に通っていた美容院に行くときがある。

母親が帰省するたびに地元の美容院で髪を切っていたので、何でわざわざそんな面倒くさいことをするのだろうか、家の近くの美容院に行けばいいのに、と思っていたが、今だと何となく理由がわかる。初めての美容院ではオーダーを伝えるのが難しかったりする。それと、初めて会う美容師と当たり障りの無い会話をするより、見知った美容師と会話する方が楽しかったりする。

美容院に行ったついでに、大学時代によく行っていたご飯屋に行った。何か欲張ってしまい、昼にラーメン、夜に定食屋と居酒屋に行った。懐かしい気持ちも相まって、料理は非常に美味しかった。

大学生活は楽しかったと思う。大学生に戻りたいかと言われれば、1日くらいは戻ってみたいが、別にいいかなと思う。

大学生活で後悔もあまりない。もっと大学の図書館で本を読んでおけば良かったとか、ダラダラYouTubeを眺める時間があったら勉強しとけば良かったとか、別の研究室に行けば良かったとか、色々思いつきはするのだが、送ってきた大学生活によって形作られた今の人生はそれなりに満足しているので、まあ良しとしよう。それに、今の記憶を持った状態で大学生に戻ったとしても、上手く事を運ぶことができるかは分からない。この世界というのは案外様々な事情が複雑に絡み合っているので、「あの時ああしてれば、今頃こうなったのに」という予想が上手くいくとは限らない。

大学生活を通して、それなりのコミュニケーション能力を培うことができたような気がする。高校生の頃は人見知りが激しくて、また異性とも上手く話すことができなかった。その頃に比べれば、大学生活を経てある程度のコミュニケーション能力を身につけることができたように思う。ナンパとかは今でもできないが、友達の友達と会話で盛り上がるくらいのことはできるようになった。そう考えたら、自分が送ってきた大学生活に意味を見出すことができるような気がする。

相変わらず仕事は全然面白くないのだが、社会人は大学生のバイトとは比較にならない給料が手に入るので、その点は悪くないと思う。そりゃあ大学生の方が気楽な生活を送ることができるだろうが、一生大学生活を繰り返すかと言われれば、それは断るかもしれない。

今日も仕事である。気分が萎えてしまうが、大学時代を回想していないで、何とかモチベーションを上げていこう。

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