ビジネスモデルキャンバスを作ろう(1)
ビジネスモデルキャンバスというフレームワークがあります。
一見、ベンチャー企業や新規事業向けに見えますが、実は既存の事業の改善や計画にも使えます。まずは本を読んでいただきたいです。
中小製造業者にとっては少しとっつきにくい用語もあるので、わかりやすく言い換えてみます。
パートナー
要するに仕入先さんの事です。
原材料や外注加工をしてくれるところ。設備メーカーやメンテナンスしてくれる外部業者さんもここに書くと良いです。
主要活動
要するに普段の仕事の流れです。
お客さまからの引き合いがあり見積から受注、製造への手配。製造部部門への指示、原材料仕入れから加工、仕上げから出荷
といった一連の流れを書き入れれば良いです。
ここを気合いれて書くなら、別途ワークフロー分析をするのも有りです。
リソース
要するに普段の仕事をするために必要な資産の事です。
資産といえば、人と物とお金ですね。お金に関しては下段のコスト構造と収益の流れのところになるので。ここでは人と物について書くと良いです。
主要活動で書かれた活動を実行するために必要な人と物についてです。
たとえば工場、設備、人の技能、営業者やパソコンといった物があります。
価値創造
要するにお客さんが自社の製品・サービスを選んでくれる理由です。
お客様がQCDのどこに魅力を感じて、自社から買ってくれているのかを書きこみます。品質が他社より良く不適合が少ないから、他社よりも価格が安いから、納期が早く約束を守ってくれるから等々。自社の強みと言ってもいいですね。
ここについては、また言いたい事が山ほどあるのでまたその時に^^
顧客との関係
要するに集客方法です。
展示会への出店、ホームページやSNSでの情報発信、各種広告などなど、自社の強みをどういった方法で知ってもらうかについて書きます。
また、問い合わせいただいたお客様とのコミュニケーション方法もここに入ります。電話中心なのか、メールがいいのか、メッセージアプリか、というのもここに書きます。
チャネル
要するに販売ルートの事です。
エンドユーザーさんに届くまでの販売ルートをここに書きます。
直接ユーザーさんに納品する場合や、商社さん経由の場合があったりします。そういった事を書きます。
顧客セグメント
要するにターゲット顧客・ターゲット市場です。
エンドユーザーさんの事を書くところです。
ここと価値提案のところは密接にリンクしています。自社のもっている強みが生きているからこそ、現在顧客になってくれているし、その市場とも合っていると言えます。
収益の流れ
要するに売上です
多くの製造業の場合、ここは単純に売上です。
コスト構造
要するに費用です
固定費と変動費に分けて書いておくと計画時につかいやすいです
作ったビジネスモデルキャンバスの使い方についてはまた次回書きますね。
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