堀川修平

日本学術振興会特別研究員(PD) 博士(教育学)。専門は、性教育学&性教育運動、クィア…

堀川修平

日本学術振興会特別研究員(PD) 博士(教育学)。専門は、性教育学&性教育運動、クィアペダゴジー。著書に『「日本に性教育はなかった」と言う前に―ブームとバッシングのあいだで考える』(柏書房、2023)ほか。

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    • 論文:日本のセクシュアル・マイノリティ運動の変遷からみる運動の今日的課題―デモとしての「パレード」から祭りとしての「パレード」へ(日本女性学会『女性学』23巻[2016]掲載)

      概要 2016年に発刊された日本女性学会誌『女性学』23巻に掲載された査読論文。  日本における性的マイノリティによる社会運動の変遷を、運動の形態の変化に着目して論述した。  論文の内容は、日本の性的マイノリティ運動が、「デモ」から「祭り」へと形態が変化することにより、①参加者を広く集めることが可能となった、②その一方で、「何のために運動をするのか」という目的が参加者と共有することが難しくなった(「祭り」なので、楽しく参加することが第一義となった)、③参加者数の増減が市

      • 始動。

        2年ほど前に登録したまま(登録したことも忘れて)放置していたのですが、次年度からの活動に向けて少しずつnote始動します。 自己紹介堀川修平 1990年、北海道江別市生まれ。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専門は、日本の性教育実践と実践者の歴史・性的マイノリティー運動の歴史。一般社団法人“人間と性”教育研究協議会幹事。著書に「気づく 立ちあがる 育てる――日本の性教育史におけるクィアペダゴジー」(エイデル研究所、2022年)。『日本に性教

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