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「わたしの妹、泣かさないでよ」

もう何年も前の話。
妹が保育実習のために、わたしたちの通っていた保育園にお世話になってたことがある。

ある日、妹が実習から帰ってくるなり、「わたしとお姉ちゃんのこと、覚えてる先生いたよ!」と言ってきた。まじか。その当時でも、20年近く経っていたはず。覚えてるもんなんだね。

「先生がさー、ぽん子ちゃんに怒られたっていってたよ。わたしの妹、泣かさないで!って」
妹が笑いながら言っていた。
えー、先生ごめん。全く記憶にございません。

どうやら、わたしが妹のいる赤ちゃんクラスに遊びに行ったときに、たまたま妹が泣いてたみたいなんですよね。それで、ちびっこだったわたしが怒ったみたい。

赤ちゃんなんだから、ちょっとしたことで泣くよねえ。先生なんも悪くないよ。なんか大人になって聞かされると、恥ずかしいね。

妹も遠くに住んでるから、もう2年くらい会ってない。一緒にどっか出かけるほど仲良しかって言われたら、そこまでじゃないけどさ。

でも、もし妹が悲しい思いすることがあったら、30過ぎたわたしも、チビだった頃と同じように怒るんじゃないかな、と思う。
「わたしの妹のこと、泣かせないでよ!!」って。

たまたまわたしが数年早く生まれただけなんだけど。でも、やっぱりかわいい妹だからね。
口には出さないけど、元気で幸せに暮らして欲しいなって、姉ちゃんは思ってるよ。

今日は、書く部さんのお題をお借りしました。
テーマは、「兄弟姉妹とのエピソード」

わたし長女なんですが、そういえば「お姉ちゃんなんだから!」って、あんまり言われた記憶ないなあ、と思いました。忘れてるだけかな。

今日はここまで。また明日。


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