お香買えないのは、手が燃えそうだから
雑貨屋さんで、素敵なお香をみつけた。
紙タイプのやつで、先端に火をつけて、すぐ消す。そうすると、お部屋に香りが広がる、というしくみらしい。お値段もお手頃。
いい匂いのするお部屋に憧れがあるので、かなり欲しいよりに気持ちが傾いていた。けど、買わなかった。なぜなら、わたしは火が怖いからだ。
原始人みたいなこと言って申し訳ないけど、怖いものは怖い。堂々と書くことではないけど、マッチもライターも使えない。どうしても、手が燃えるんじゃないかという気がしてしまう。
幸い、現代の日本ではあまり使用する機会がないため、「マッチもライターも使えますけど何か」という面をして生活している。
ごくたまに、使わないといけない場面に遭遇する。観念して、マッチを、シュッとこする。気持ちで負けているので、こするのもおそるおそるで火がつかない。
ライターも同じく。炎に指が炙られそうな気がしてしまい、どうしても使えない。
話を戻すけど、紙式のお香を買うと、イヤでも火をつけなければならない。
お香の先端に火がつき、それがわたしの手の方までじわじわやってくる想像をしてしまい、ひゃーという気持ちになる。無理無理。火はダメ。
だからわたしは、お香が焚けない。同じ理由で、アロマキャンドルも買えないでいる。
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