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羊文学の白河夜船がとても良いのに、全然話題になっていない。

羊文学の白河夜船が好きだ。
羊文学を聴き始めたのは、2020年の2nd「POWER」から。アルバムやEPなどを一通り聞いた。EP「you love」を聴いていた際、この曲が流れてハッとした。

波の音から始まり、アコギのシンプルなアルペジオがこちらの気分を伺いながら鳴り始める。少ないコードの音が淡々が続いて、展開もしない。

ひと昔前、私が中高生の頃はインターネットが始まったばかりで、音楽はCDをレンタルをするか、ラジオで聞いていた。夜中に音楽だけをひたすら流し続ける番組があったりして、時間が止まっているような心地よい時間だったのを覚えているが、この曲を聴いた時にそれを思い出した。

とても良い曲だなと思ってインターネットで検索すると、曲名になっている吉本ばななの同名の著書がでてきた。それ以外の情報がほぼ無かった。かろうじてこの曲が入っているEPのインタビュー記事の中に収録されている曲を紹介する箇所があり、そこで吉本ばななの著書から作曲されたと知ることができた。

吉本ばななは、名前は知っていたがこれまで読んだことがなかった。自分の好きなものがまた新しい何かに繋がっていく予感を感じながら図書館へ向かい本を借りた。読み終えると好きなものが一つ増えた。

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