火星生活

火星にとばされて地球時間にして20日が経過した。わたしは依然、居住ポッドにいた。一人で住むのに最小限で最適な、仮設の居住ポッド。

同じタイミングで同じようにとばされ、同じようにこの仮設ポッドの中で過ごしている人もいるはずだ。ポッド内にはエネルギー自動配給ロボットも、医療ロボットも積んである。中にいる人間は死ぬはずはない。ないのだが、長い間ずっとここに一人いると、周りの人が生きてるのだか死んでるのだか、全然わからなくなる。

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