ぴろー

CrazyClefというアカペラサークルで4年間編曲ばかりしてきました。

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  • アカペラアレンジ覚え書き

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音がかさなるその前に (テンションノート前編)

お待たせしました。和音編第4回はテンションノート。 少し調べると なんだ簡単じゃん と感じ、もう少し調べると わけわかんない と感じる厄介なやつです。 今回はテンションとは何かから実際のアレンジでの使用法までなるべく丁寧に説明してみようと思いますが、沼にはまらぬよう気をつけないと… テンションとは 少し調べた人は、「9thや11thや13thを加えるんですよね」と知っているかもしれませんが、これは半分正しくて半分間違っています。 もっと言うと、テンションは和音そのもの

    • はじめてのコード

      テンションについて書くと言ったな。 あれは嘘だ。 …ごめんなさい言ってみたかったんです。 書きかけだし完全に嘘ではないんですけど、アドバンスな内容が続いたし僕自身ちょっと難しいのに飽きたので、今回はコードの基本事項についてまとめてみます。 目標は、①楽譜サイトのコードを見て構成音を理解し、②原曲を聞きながら修正できる レベルまで。 クレ1を想定して書くので、そんなの余裕だよーって人は読まなくて大丈夫です。 ちなみに、ほとんど同じ内容をみんみんさんが体系的かつ網羅的に

      • 縦の音、横の音

        和音編第2回は、ボイシングのお話です。 ボイシングとはそれぞれの音をどのように配置するのか、ということ。 例えばCというコードでも、ドミソをどの順でどの高さに配置するかはアレンジャーの裁量次第で、それによりアレンジは大きく変わってきます。では何に気を付けて音を配置していくのか?というのが今回のお話。 個人的にアカペラという形態はボイシングに大きな特徴があると考えているので、気合い入れて説明していきたいと思います。 オープンとクローズド まずは基本から。 名前の響きから

        • こんなところにtwo-five

          前回、和音はすべての基本だぞーと言いつつ、結局僕らがそこに弱い理由はなんとなくわかっています。 そう、コード理論です。 ……面倒なんだーぶっちゃけ。 サイトや本は探せばいくらでもあるけど、アカペラアレンジに必要な部分を探し出して理解して実践に生かすまでが大変。 で、結局半端な知識で終わってしまって、「調べたけどようわからんかったなぁ」というもやもやだけ残したまま忘れてしまう、そんなやつ。 ということで、超基礎は省きつつ、途中も省きつつ、実践に至るまでなんとか説明してみよ

        音がかさなるその前に (テンションノート前編)

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          5本

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          和音のお話

          アマチュアのアレンジがプロのそれに届かないところは、兎にも角にも和音なのだろうなぁと思う。 アマのアレンジが大抵コードミスってるのはひとまず置いておくにしろ(!)、プロのアレンジにはコード選びに始まり、どんなテンションノートを入れるか、各々の音をどう配置するか、ぶつけるのかユニらせるのか、係留させるのか上昇下降させるのか、その際並進行するか反進行するかなどなど、細部に至るまで細かな工夫が織り込まれていて、たとえロングトーンであってもお客さんを惹き込むハーモニーが作られている

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