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ようやく横浜FCのカズになった。

フロンターレ戦にカズ・俊輔・松井が揃ってスタメンで登場した。予想に反して2-3の僅差のスコアで終わった。

2005年の夏に加入した時は、まさか横浜FCに加入するなんてと興奮したものだった。そして翌年J2の優勝に貢献してJ1へ導いてくれた。だが未成熟なクラブはJ1で戦う力は無かった。そして横浜FCは2008年からJ2の長い戦いは始まった。しかしカズは横浜FCに所属し続けた。ただ年齢を重ねるととにもスタメンの機会が減りやがて出場機会も少なくなった。

そんな中でクラブが彼の出場を示唆したような起用が見受けられるようになった。彼に対して怒りは無かったが彼を利用しようとするクラブの姿勢に怒りを感じた。真意は定かではないが恐らく山口素弘元監督が辞めた原因もこの辺りが絡んでいたのではないかと思う。本人の意思ではなかったかもしれないが。

こうして年々衰えを感じるカズを私は斜めに見るようになった。マスコミの取り上げ方にも問題があったと思われるが取材の度に自分が出場することや自分がゴールすることばかり発言しているように感じて横浜FCに愛着が無く自分のことしか考えてないのではと感じた。

そして2016年の春先だったと思うがインタビューで「僕は客寄せパンダで十分」の発言が記事になり彼を利用するクラブが嫌いだったのに彼のことも大嫌いになった。本当に横浜FCを勝たせるためにプレーしているのか?自分がサッカーをやりたいだけなら他でやってくれとも思った。

ただチームはこの頃から徐々にJ1を意識した戦いをするようになった。イバが加入して得点源になり不動のエースがチームを上昇させていった。その状況にカズの出場機会はさらに減少していった。正当な競争がチームを強くするのだと実感した人も多かったのではないか。

2018年にプレーオフまで戦い、翌年念願の昇格。カズの出場機会は格段に減少した。でもこの頃からカズの発言が数年前は自身の出場機会やゴールについて話すことが多かったように感じたがチームの勝利についての発言が増えたように感じた。年齢のせいなのか?クラブが本気で昇格を目指すようになったからなのか?はわからないがフォア・ザ・チームを感じるようになった。私の中では、今まで三浦知良が所属する横浜FCだったのが、昇格争いをするようになって出場機会が減ってもチームにどのように貢献するかという姿勢にようやく横浜FCのカズと思えるようになった。

そして今シーズンJ1に上がり戦いが始まった。しかしコロナウイルスの影響で連戦続きのシーズンになりチームは厳しい状況でカズも出場するチャンスを得るようになった。ルヴァン杯ではあわやゴールのシーンがありリーグ戦では、今一番強いフロンターレ戦でスタメン。中断が無かったらここまでスタメンのチャンスは無かったかもしれない。ただ昔と違うのは若手や中堅の選手にもアドバイスをしてその選手達がしっかり戦えるようになりチームに貢献している。そして自身もここ数年とは比較にならないほどプレーが出来ている。今の状態なら出場してもクラブからの忖度とは思わないだろう。カズに限らず横浜FCのために戦う選手はみんな心から応援してる。だから今は横浜FCのカズを心から応援している。J1でのゴールが見たい。

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