2024年5月 - 今月のスナップとエッセイ
時候の挨拶
最近の楽しみといったら、ツバメの観察である。
ここ数年、ツバメを見続けていたら、段々と詳しくなってきた。
休日は、夫とツバメの巣探しをしている。他所のお宅をジロジロを見るわけにもいかないため、ひっそりとツバメの巣を探し続けている。空を見て、ツバメが飛んでいないか見る。耳を澄ませて、鳥の声を聞く。すると、わたしたちの身の回りには多くの生き物がいると感じられる。「あれはツバメしゃないね」と笑いながら散歩するのが、最近の楽しみである。
先日、わたしたちが毎日見守っていたツバメが、無事巣立った。今年は4月1日に親鳥の飛来を確認した。あれから、ちょうど2か月。ピヨピヨと餌をせがんでいた時期はあっという間で、今では巣の周りを元気に飛び回っている。尾羽の短い雛鳥たちは、まだあまり上手に飛べない。しかし一生懸命羽ばたくその姿が愛らしい。
6月は、繁殖期第2シーズン。皆さんの周りにも、ツバメがやってくるかもしれない。どうかその姿を温かく見守ってほしい。(卵や雛がいる巣を壊すのは鳥獣保護法違反になるから、絶対にしないでね!)
ジェットコースター
今月は長かった。しんどいことが多かった。少し良くなったかなと思えば、またどん底に突き落とされて、まるでモグラたたきのモグラになった気分であった。あれはモグラがかわいそうだ。
叩かれるたびに、自分の心が弱るのがわかった。このままいくとマズいなと直感するほどだった。だが、今のわたしはどうにかこうにかして持ち直している。過去の自分なら、ここでポッキリと折れていただろう。これが唯一の救いだ。成長とも呼べるのかもしれない。
自分のことが、ようやく少しわかるようになってきた。そして、許せるようになってきた。「こうなってきたら調子が悪い」「そういうときはこうする」「それでもダメな時は、弱っている自分を大切にしよう」そうやって、自分と対話している。
全て「そういう時期なのだ」と思うことにしている。人生何十年もあるならば、うまくいかない時期があるのが当たり前で、あまり深く考えなくてもいいだろう。きっと今は、そういう時期なのだ。
折れない心を持つより、柔軟な心を持って生きたい。
なかなかに難しい。人生は修行か。
ぼちぼちスナップ
今月は、ぼちぼちスナップだった。
スキマ時間にザッと撮る。そんな撮り方だ。
がっつりスナップをしたい。予定のない1日があったとしたら、朝から晩まで、何か考えたり何も考えなかったりして、撮り続けたい。
疲れたら、カフェに入ってアイスコーヒーを飲んで、本を読む。また少し元気が出たら、歩き出す。日が暮れたら家に帰って、お風呂に入ってご飯を作ってゆっくりする。そんな休日が欲しいなと思う。わたしだけの世界でわたしだけのスナップをしたい。
現実は、家のことをやると昼になっていて、午後は疲れてぐったりしている。「人生こんなんでいいだろうか……」と毎日のように考える。正解のない問題の答えを探すつもりはあまりないのが、ただ時間が流れていくのに対し、歯がゆさを感じる。
今、アツいもの(当社比)
ぐったりしてばかりいても仕方がないので、楽しいことを考えたい。今月は、夫婦で下田海中水族館に行ってきた。ふたりとも水族館や動物園が大好きだ。
最近気になっているのは、神戸である。今、神戸がアツい。
まずは、2024年6月1日からオープンする神戸須磨シーワールドだ。現在、シャチのいる水族館は、鴨川シーワールドと名古屋港水族館の2ヶ所のみ。しかし、神戸須磨シーワールドは、日本で3ヶ所目のシャチがいる水族館となる予定である。公式ホームページを見ると、シャチのショーを楽しめ、生態について勉強できるコーナーもあるようで、鴨川シーワールドと名古屋港水族館を掛け合わせたような展示ではないだろうかと期待している。
さらに神戸どうぶつ王国では、マヌルネコの赤ちゃんが生まれた。まだ公開展示はされていないが、公開されたら見に行きたい。その昔、東京にいた頃、友人と毎週のように上野動物園に行きマヌルネコを見ていた。あの人間味のある顔をした彼らの赤ちゃん、絶対にかわいい。
今、我が家では神戸がアツい。
書くことで、わたしの心は癒される。
撮ることで、わたしの心は癒される。
それを忘れないように、生きていこう。
それでは、良い写真生活を。
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