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【松戸は私のホームであり、インスピレーションの源】LONGSTAY Program 2015 + Comeback 2019|ヴァスコ・ムラオ

LONGSTAY Program 2015
SHORTSTAY Program 2019
という2つのプログラムを通じて、PARADISE AIRでの滞在を経験したポルトガル出身のアーティスト ヴァスコ・ムラオから、2019年度のイヤーブックに寄せられたメッセージをご紹介します。

アーティスト・プロフィール


楽園に戻って


最初の経験

ある街に滞在しながらその街についての作品を制作するという経験を初めてしたのが、2015年のLONGSTAY Programでした。三ヶ月間、松戸は私のホームであり、インスピレーションの源であったのです。
それ以降、世界中のさまざまな都市でこのプロセスを繰り返すようになったほど、ここでの経験は、私のアーティスト活動のターニングポイントになりました。

そして三年後(!!!)、一人で日本を再び訪れる機会に恵まれ、PARADISE AIRチームにもう一度、松戸に滞在できるか尋ねてみたのです。
私は再び日本の都市空間に滞在し、リサーチをし、ドローイングを描きたいという強い思いを抱いていました。ある特定の場所での日常の経験から、直接語りかけるような作品シリーズを作りたいと。

二度目の訪問

松戸に帰ってこれて本当に良かったです。
二度目ということもあり、すぐに自分一人で活動を開始することができました。何か困ったことがあれば、メッセージ一通でPARADISE AIRチームが助けになってくれることもわかっていました。だから私はただ集中し、制作のための良いルーティンを作り、描くことに専念すればよかったのです。

同時に大切なことは、今の私には、松戸に、一緒にいて楽しい友人や仲間のアーティストたちがいて、お気に入りの飲食店が何軒かあり、居心地の良い毎日を送るに十分なほど街をよく知っているということです。
そうであるからこそ、私は自分がコミュニティーの一員だと感じることができ、二度目のPARADISE AIR滞在が一層特別なものとなったのです。

ホーム

再訪の機会に恵まれ、PARADISE AIR、そして松戸と関係性を継続することができ、つくづく私は幸運だと感じます。
日本の都市の景観は、自分の描く線に無限のインスピレーションを与えてくれます。だからこそ、松戸に戻ることができたのはかけがえのない経験でした。

滞在の終わりに、東京浅草にあるAlmost Perfectというギャラリーで作品を展示しました。PARADISE AIRが松戸での滞在をサポートしてくれなければ、これは実現しなかったでしょう。

PARADISE AIRは、個人としても、私の作家としてのキャリアにとっても、すでに特別な場所でしたが、今ではまるで第二の故郷のように感じていて、そういう場所があるのは本当に嬉しいことです。
また行ってもいいですか?🙂

みんなに感謝を込めて
ヴァスコ・ムラオ

(翻訳:田村かのこ、佐藤慎一郎 / 写真:加藤甫 2019)


原文(英語)はこちらから。


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