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2021年、月ノ美兎は死ななかった①

僕は普段にじさんじというVtuber集団の配信を観ています。といっても、最近は熱心に追いかけているわけではなく、youtube開いて面白そうなのやってたら見るくらいの気持ちでいます。その中でも特に見ているのが月ノ美兎というキャラで、雑談や企画、笑いのセンスが好きで、3年くらい追いかけています。

今回は、2021年の振り返り記事、アーティストとしての月ノ美兎について。

2021年11月16日、月ノ美兎1stコンサート「月ノ美兎は箱の中」が行われました。1stとあるように、彼女にとってメジャーデビュー後初、つまりアーティストとして最初のライブイベント。僕は何とも複雑な気持ちで、Zepp Diver Cityに向かっていました。

正直言うと、委員長がアーティストとしてデビューすることが決まった時、かなり不安を感じていました。なぜなら、僕は月ノ美兎の、企画、演出、生き方を尊敬していて、そこが好きだったから。イベントならトークショーでいいし、たまにカラオケ大会をやってくれればそれでよかった。音楽という土俵で戦うことはあなたには無理だ、そう伝えたかった。だから、僕の中で、月ノ美兎は死ぬんだろうなと思っていました。

着席し、周りをみわたし、委員長のファンって意外と女性多いよなーとか思っていると、開演。表題曲、 「月の兎はヴァーチュアルの夢を見る」と共にプロローグが流れる。ステージにフォーカスされ、運ばれてきた段ボールから委員長がパッカーンと現れる。会場が一気に盛り上がって、一曲目。アルバムの中でも異質な 「光る地図」。え、いきなりこの曲!?ここで僕は確信したのです。今日、月ノ美兎は死なない。むしろ、生まれ変わるのだと。

委員長はただ歌うだけでなく、様々な仕掛けを用意してくれました。バーチャルと現実の境界を曖昧にするような演出だったり、カウンター的な選曲だったり、構成もよく練られていたなと思います。そこには、普段の企画配信のワクワクと同じものがあったのです。

今までのVtuber、特にアイドル系、のライブといえば、知らない人から見れば金のかかったカラオケ大会でしかなくて、とても人にお勧めできるものではなかったのです。確かに、推しが3Dモデルで、広いステージで、デカい音で、歌っているのを、大勢のファンと一緒に観れれば楽しい、これも分かります。ただ、これは内輪でしか盛り上がれないし、何回もやっていればそれが当たり前になって飽きてくる。だから、僕はどこかで次のステップに進んで欲しかった。

そしてこの日、月ノ美兎は、華麗なる2歩目で、Vtuberから、アーティストになったのです。


②へ続く。


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