劇場版スタァライトオケコンの音楽すげー!という感想
2月6日、劇場版レヴュースタァライトのオーケストラコンサートを観劇しました。いやーーー良かったですね。良すぎて真矢クロから記憶が曖昧です。普段聴いているサントラのプレイリストがポケット劇スであるとすれば、オケコンは高級劇スでした。本当にありがとうございました。
child stars(幼稚園のテーマ)がもう、本当に良かった、よかったね。わがままハイウェイは確実に右に双葉がいたし、美しき人 或いは其れはのクライマックスは壮大すぎて意味が分からなかった。一番オーケストラ映えしてました。スススの「お願いよ、華恋」は本物の舞台女優だったし、ひかりに目を焼かれたときのライトは間違いなく、あの時華恋が観た景色でした。私たちはもう舞台の上の手拍子も楽しかったなあ。
それから、スタァライトという作品において、音楽がどれほど重要な要素であるかを認識したコンサートでもありました。
スタァライトという作品が生まれたのは奇跡だと思っています。それでも生まれた理由があるはずで、監督、脚本、作詞、作曲をはじめとするスタッフが素晴らしいのはもちろんなんですが、今回のコンサートを通して、やはり音楽の要素が大きいのではないかと思いました。
というのも、スタァライトの音楽は、キャラクター、アニメーション、演出、全ての情報が詰まっているんですよね。それは、作品の作り方に起因しているんじゃないかと。
まず、キャストがいて、念入りに聞き込みをした上でキャストのエピソードや魅力が詰め込まれて、キャラクターが出来上がります。その後、キャラクターを元に、ストーリーが出来ます。それを基に、画になるシーンや演出のアイデアからアニメーションが作られ、それをフィルムスコアリングによってバチバチにシンクロした楽曲にするわけです。さらにレヴュー曲には、キャラクターに直接リンクした歌詞が埋め込まれるわけです。こんなの他にあるんですかね…
特に文脈に沿っていて好きなのが、蝶の舞う庭(進路相談シーンの劇伴)です。この曲、キャラクターごとに心情を表していて、サントラで聴いていても誰のシーンか分かるくらい秀逸なんですよね。優雅な真矢クロに対して、ずっしりと構えて温かみのあるまひる、同じく構えているのにどこか挑発的な香子、挑戦的で覚悟が感じられる一方で不安も抱えている双葉、アニメから落ち着いて、前を向けていそうな(でも何か意味ありげな)なな、そして、一人では到底抱えきれない程の悩みを抱えた華恋のパート。音楽理論や作曲技法の知識はありませんが(知ってると分かる小ネタがたくさんあるらしいですね)それでも感じ取れるのが凄いところですね。
ということで、スタァライトの音楽は作品濃縮ピラミッドの最頂点にあるからすごいよね、という感想でした。次の舞台も楽しみですね!