P3フェスをプレイするために必要なもの解説

今の時代にPS2専用ソフト『ペルソナ3』『ペルソナ3フェス』を実機でプレイしたくなった人向けの解説記事。
PS2や中古ゲーム購入に詳しくない人向けに、かなり細かく解説しています。購入・実行は全て自己責任でよろしく。

家庭ゲーム機用モニターは既に手元にあるものとする。「PS2といえば三色のAV端子だけど?」と思う人もいるかもしれないが、HDMIコンバータを買えばいいので、ごく普通のTVモニターやPCモニターでも全く問題ない。

①ソフト

特にこだわりが無い場合、『ペルソナ3』のアッパータイトルである『ペルソナ3フェス単独起動版』のベスト版がおすすめ。
特別課外活動部の面々が自分のペルソナと向かい合っているパッケージが目印。上部に黄色い帯が入っている『ベスト版』はいわゆる廉価版なので、新品で買うつもりならこちらで良い。

一方、主人公とタナトスのみがジャケットに描かれた『ペルソナ3(通称・無印)』は、原点としてのP3を楽しみたい人向け。また、主人公とクラスメート達がジャケットを飾っている方の『ペルソナ3フェス』はアペンド版ソフトであり、『無印』のソフトとセーブデータが無いと遊べないため、コレクション目的以外では購入はおすすめしない。
『無印』と『フェス』の違いについては別記事を参照。


②ハード

PS2の初期型・中期型・後期型(薄型)どれでもプレイ可能。それぞれ長所と短所があるので調べた上でお好みでどうぞ。ちなみに筆者は厚型を買って問題なく遊べている。

大体中古で購入する事になるが、初期型の方が価格が低めで手に入れやすい。当然ながらジャンク品も紛れているので購入は自己責任で。
本体のみでコード等が付属していないパターンもあるので一応セット内容も書いておくと、

  1. 本体(ソフトを読み込ませる機械)

  2. PS2専用コントローラー

  3. コンポジット端子(RCA端子・三色AV端子とも言う)

  4. 電源コード

これらが揃っていればOK。メモリーカードがついていたらラッキー。
※RCA端子はHDMIコンバータの種類によっては不要になる。

PS2ソフトは初期型PS3でも遊べるが、PS2との互換性ありという稀少なハードであるため、PS2以上に入手難易度が高い。
なお、PS3はHDMI接続なので後述のコンバータが不要になるというメリットがある。


③メモリーカード

PS2はメモリーカード必須のハード。メモリーカードが無くても一応遊べるが、セーブができなくなるので素直に買っておこう。
『フェス』を遊ぶだけなら8MBのPS2専用メモリーカードのみで十分。これくらいの容量ならハードのおまけにつけてくれる出品者もいる。
他のソフトも遊ぶつもりならもっと容量があるものを選ぼう。


④コンバータ

現代のモニターはHDMI接続のため、コンポジット(RCA)端子のPS2と繋ぐには専用のコンバータ(変換器)が必須。PS2に直接繋ぐタイプ、RCA端子と接続するタイプと色々あり、価格は1000〜5000円とピンキリ。筆者は1000円台の商品を買って普通に遊べている。
なおHDMI端子がセットになっている商品が多いと思うが、入っているのはコンバータ本体のみでHDMI端子は別売りの商品も中にはあるかもしれない。商品説明をよく読んでから買おう。

そして、コンバータを使う際には注意点がいくつかある。

まずひとつめは、コンバータの種類によってはモニター映像が横に引き伸ばされてしまう事
PS2はアナログ放送時代のゲーム機のため、アスペクト比がHD解像度の16:9ではなく4:3のSD解像度だ。

16:9の方が4:3よりワイド。よく言われる「HDリマスター」とは、SD解像度の古いゲームソフトやVHS映像をHD解像度にマスタリングする事。

低価格のHDMIコンバータは、4:3比率の元映像を現代の標準比率である16:9に引き伸ばして映すので、モニター上ではゲーム映像が若干横に伸びてしまう。
映像が横に伸びるだけなのでプレイ自体に支障は無いが、気になる人は気になるかも。コンバータによっては4:3に切り替えられるタイプもあるが、そういう商品はそこそこいいお値段だったりする。

また4:3に切り替えると、当然ながら16:9のワイドモニターの両端に黒い帯が出現する。モニターよりも小さな比率の映像を表示している形なので、その分何も映らない部分が出てくるのは仕方がない。
モニターの端まで引き伸ばされる方と映像のサイズが小さくなる方、どっちが許容できるかよく考えてから購入しよう。

ふたつめの注意点は、HDMIコンバータを用いてPS2を起動した際について。
PS2とモニターをHDMIで接続した場合、PS2側の設定がRGB出力だとモニターに何も映らない。RCA接続が不可能な環境だと、HDMI接続で何も映らない状態のまま画面設定を変えないといけない。
幸い、モニターが無反応でも本体さえ起動できれば手探りで画面設定を変えられるので、YouTubeの解説動画を参考にして設定し直そう。設定自体は至極簡単なので安心されたし。

ちなみにコンバータによっては、PS1と互換性のあるPS2機種でもPS1ソフトが遊べなかったりするので注意。PS1ソフトもOKと書いてあるコンバータを選ぼう。PS2ソフトしかプレイするつもりが無いなら気にしなくていいけど。そしてこれもコンバータによるが、薄型PS2には対応していなかったりもするので、買う前によく調べてほしい(薄型だと接続部が干渉してしまう形のコンバータがある)。

なおHDMIではなくD端子で接続する選択肢もあるが、かなりマイナーな方法な上筆者も詳しくないのでここでは解説しない。家のモニターがD端子対応で興味がある人は自分で調べてください。


まとめ

長々と書いたが、PS2の中古ガチャに勝利してしまえば後はどうにでもなる。
一応書いておくと、どんなに安くてもジャンク品と書かれたものだけは絶対避けるべき。ジャンク品は商品価値の無いガラクタであるため、購入して動作しないものを掴まされても文句を言えない。PS2を自力で直せる自信がある人以外は手を出さないでおくのが吉。
あと、本体は綺麗でも付属コントローラーのボタンが壊れて反応しないパターンもある。購入の際は慎重に。

本当はこんな手間もお金もかかる方法じゃなくて現行機でプレイしたいし、新規の方に手軽にプレイしてほしい。原作の人形劇やアニメムービーをHD画質で見てみたいし。
『フェス』のリマスター化、ずっと待ってます。

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