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#2 現在の自分の人生の軸は?


そもそも「人生の軸」ってなんなのか。って話なんだけれども。

人生の基盤になるもの。自分の中の根底にあるもの。

根っこの部分ってことなんだろうか。これについて正しい解釈なんて存在しないとは思うけれども、「自分の本質」的なことなんだと思う。

自分の人生の軸

じゃあ自分の人生の軸ってなんなのかを考える時、まず浮かんでくるのが仕事だ。一日を24時間で考えた時、僕の頭の中は常に仕事のことを考えている。実際問題、人生の中で大半の時間を浪費するのが仕事の時間だ。

だから僕らは職場での人間関係に悩み続け、様々な人の主張がこんがらがって糸が絡み合ったかようなごちゃごちゃした毛玉のような場所で生き続けている。

「嫌われる勇気」という本の一節で、「人が抱える悩みはすべて「人間関係」にある」という言葉がある。例えば、もし、この世の中に自分が一人で生きているとしたどうだろうか。うるさい上司に朝からガミガミ言われることもないし、そもそも人間関係がないのだから縦社会的な人間関係も存在しない。昼間にセクハラを受けることもなければ、夜に居酒屋で上司の過去の自慢話をされることもなければ、酔い潰されてお持ち帰りされる心配も無い。僕はこの本を通してこの事実を知ったのだ。

人が抱える悩みの殆どは人間関係から生まれる。そしてもっと掘り下げて、物事を本質的に掘り下げてみると、僕は「仕事」を考えているのではなく、「仕事」をともにする「仲間」との人間関係について考えているのだと気がついた。

例えば、僕の人生の軸が「仕事」だとすると、僕の基本理念は会社の基本理念とか会社の社訓だったりと、会社の価値観と僕の価値観が「似たような」ではなく、完全に合致する必要がある。

下の動画はバブル期、日本がイケイケだった頃の栄養ドリンクのCMだ。「今やったら完全にNGだ」というのも分かるが、当時、働く。ということは会社に自分のすべてを捧げるだけの価値があったんだとおもう。


これは僕が大学生の頃、僕がいたゼミの教授が研究室で話してくれたことだ。ぼくはこの先生から学問ということの本質を学ばせてもらった。そのことについてはまた機会があれば書いてみようと思う。

焼け野原となった日本での働くことの価値

話は第二次世界大戦が終了し、日本がアメリカに降伏した1945年に遡る。

当時の日本は7215万人しかいなかった。2020年の人口が1億2602万人なので、その差は歴然だ。

そして、当時の日本は焼け野原。今まで作り上げていた建物はすべて焼け野原。多くの人が日本のためを想い、そして死んでいった中で、残された者たちが「死んだもの達のためにも、この国を再建し、後世を生きる若者には明るい未来を歩んでもらいたい」と、考えるのは想像に難くない。

だから当時はどれだけ会社のために身を捧げることができるのか。というのが男社会のルールであり、美学でもあった。バブル世代はこの戦後世代の恩恵をそのままに受けており、会社一筋で定年まで生きれば、とりあえず当時の寿命までは年金で生活するということも出来たというわけだ。言い換えれば、何も考えずに努力するだけで結果が伴うのがバブル世代だ。そして、どんなにブラックだろうと、毎日出勤さえすれば家族を養い、親孝行をし、幸せな生涯を終えるだけのプランが決定していた。

これは個人的な見解であるが、「バブルの時代は良かった」と、昔のことを最高に楽しい時期と捉えている世代の「おれの経験上」とか、「仕事に対する者の捉え方」というのはあまり信じないこと方が良いと思う。

ちなみに、僕の嫌いな上司はコンビニで売っている月刊PHPを愛読しており、読み終わったあとに僕に押し付ける傾向がある。「社会人として、組織に生きる人間としてお前に足りないことはここにすべて書いてある」的な事を良い、渡してくるのだ。

皆さんも機会があればぜひ手にとって読んでみてほしい。内容的には50代くらいでも読みやすい形ではあるが、50年間生きてきた人間が読んで、感銘を受ける事自体がおかしいことに気づくだろう。(その後、お返しとして「7つの習慣」「第3の習慣」を貸したが、2周間も経たないうちに「忙しくて読めんわ」と言い訳をしながら返してきた)


改めて人生の軸について

僕がどれだけバブル世代が嫌いなのかはさておき、とにかく言いたいことは

僕はこの世代の人たちみたいに、会社=私の人生みたいな考え型が自分の軸ではないし、たとえ死んでもそうはなりたくない。ってコトだろう。

どうせ生きるのであれば、泣くよりも笑う人生でありたい。

どうせ生きるのであれば、誰かの役に立つ人生でありたい。

どうせ生きるのであれば、やりたいことを楽しむ人生でありたい。

ありきたりといえばありきたりかもしれないが、きっとスタートはここからなんだと思う。

僕の好きな曲で「ロクデナシ」という曲がある。


誰かのサイズに合わせて 自分を変えることはない           自分を殺すことはない ありのままで良いじゃないか



結局、「人生の軸」なんていっても「これ」なんて答えは出ないんだろう。

でもとりあえず、雰囲気だけでもわかってもらえるだろうか(笑)

こんな感じなんです。