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芸人辞めても付き合ってくれる方々がいてとても嬉しいのです。

先日、芸人時代最後のテレビ出演時にお世話になった番組のディレクター・辻さんにキャンプに連れて行って頂いた。かねてからお誘いを頂いていたのだが、中々予定が合わず、何度目かのお誘いでようやく実現した。
辻さんがキャンプ好きな事は芸人の時は知らなかった。
そして僕は、キャンプなど子供の頃に一度行ったかなという記憶がある程度。予定が合わない、キャンプ素人の僕を、それでもよく誘って下さっていたのが嬉しかった。

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キャンプモードマックスの辻さん。

お世話になった番組と言うのは『ガリゲル』という番組だ。
「芸歴そこそこだけど売れてない芸人が、ラグビーの現場を一年間取材することによってどう変化するかを密着する」という番組内の企画。
その名も『ラグビー人生ノート』
この企画のオーディションに僕らは合格した。
芸歴8年目での出来事。東京に移籍する一年前だ。

この企画のディレクターであり、オーディションで僕らコンビを選んで下さったのが、辻さんだ。
売れてなくて、コンビ間のコミュニケーション不足に陥ってる具合が、企画意図にハマった模様。

「一年後に君達がどうなっていてどういう答えを出すのかが、この企画のゴールね。改めて頑張ろう!ってなるかもしれないし、もしかしたら解散という答えになるかもしれない。それも1つ。何かコンビとしての答えを出すのがゴール。」

最後の面談で言われた言葉。

「解散という答え」

当時、僕はこの言葉に密かに反応していた。

ついにその時が来るのか、、、と唾を呑んだ。

コンビ間は良くなくて、かと言って解散する時はもう僕は辞める時だろうなと思っていた。
辞めるのは、、、嫌やなぁ。ダサいなぁ。恥ずかしいなぁ。。じゃあコンビ間の修復に努める、、これまた辛いなぁ。。。

ウジウジの極み。極めまくっている。
危うく弟子を取りそうだった(勿論そんなこたない)。

そのタイミングで、「ガリゲルの企画のオーディションあるからどうですか?」という旨のメールが吉本から来た。
オーディション対象が確か、
「年齢30歳以上、バイトしてる、結婚してる、等に当てはまる芸人。」みたいな感じで、この時はどんな企画かは知らされていなかったけど、でも何となくこれは行かない手は無いなと思いオーディションに応募して、上記の流れで僕らは見事に選ばれた。

それから一年間、ラグビーの現場を取材させてもらい「コミュニケーション」というテーマの下企画に臨み、同時にコンビ同士向き合い、関係の修復に努めた。
企画終了が近づいて来た時に、ちょうど東京進出が決まった。
そして僕らは企画終了時
「東京に活動の場を移して勝負する」という答えを出した。
色々な巡り合わせでこの企画に選んでもらったのも、東京で活躍する為の準備・修復期間だったのだと解釈し、企画終了と共に東京へと飛び立った。その一年後に解散し、僕は引退する。(その辺の経緯はこちら

ガリゲルでのこの機会がなかったら、今も頭を抱えながら、心を荒ませながら芸人をしていたかもしれない。
コンビ間で向き合うことから逃げていたが、企画を通してある意味強制的に向き合わせてもらって、結果的に東京で解散・引退という答えを出せた。もちろん続けていたら売れていたかもしれないが、その時の心が晴れやかになっているかは、、想像しにくい。

引退してから、起業の為の勉強という体で遊び呆けているのだが、辻さんはどうやらその様をSNS等で見てくれているようで、ちょくちょく気に掛けて下さり、今回のキャンプにご一緒する事が実現した、のだと思う。
沢山遊ばせてもらってありがとうございました。
因みに、ありがたい事に『ラグビー人生ノート』企画第一弾の芸人が僕らでした。第二弾の【さや香】は企画中にM-1グランプリの決勝進出。現在第三弾で【ロックンロール・ブラザーズ】が企画に臨んでいる。
(記念すべき第一弾の僕がヘナチョコですいません今後に期待)

今回のキャンプメンバーに芸人時代お世話になっていたバンビーノ・藤田さんもいて、辞めても何ら変わらず接してくれたのが嬉しかった。
藤田さんの作る藤メシ(キャンプ飯ver.)最高でした。
ありがとうございます。
更に、全く始めましてのじゅんいちダビッドソンさんもいらっしゃって、自分がここにいることが不思議でしょうがなかったけど、、、この時間をありがたく受け取らせてもらおうと、ある意味開き直った。じゅんいちダビッドソンさんとしても始めましての得体の知れない僕に優しく接して下さって、何とも素敵な時間を過ごさせて貰いました。

要するに「キャンプに行って楽しかった」という事を書きたかったのですが、何故かこんなにも長い文章になってしまいました。

この記事を書き始めた時は、他にも付き合ってくれてる方々の事も一緒に書くつもりだったのですが、お読み頂いた様にここまででとても長くなってしまいました。

またの機会に素敵な方々の事を書かせて頂けたらと思います。

ここまで読んで下さいましてありがとうございました🙇🙇

最後にめちゃくちゃ余談ですが、引退後にご本人から聞いた話によると、辻さんが僕らを選んだ別の理由として「目が死んでいなかった。何か持ってるなと思ったから。」と言って下さったのが実は凄く嬉しかった。どっちに対して思ったのかはまた別のお話。。。

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