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嫁に、付いて来てもらいたい場所があったので。

学生時代を過ごした松山に、嫁と行って来た。

嫁は大阪で生まれ育ち、現在私と東京で暮らしている。

愛媛には初上陸だ。

学生時代を過ごした松山(卒業後の10年間で何度か遊びには行っている)に、嫁と訪れるのは何とも感慨深い。

懐かしの道後温泉や、

学生時代は全く知らなかった素敵な場所を訪れ、
「俺も大人になったなー」などと
存分にナルシスト風を吹かせてもらった。

そして、
どうしても嫁に、付いて来てもらいたい場所があった。

学生時代にお付き合いしていた女性が、
宇和島市のお墓に眠っている。

付き合っていた当時、
不慮の事故の為に亡くなった。

もう11年が経つ。

彼女に、嫁を紹介したくて、
一緒にお墓参りに来てもらいたかった

というのが、今回の愛媛来訪の目的だ。

嫁をさぞ複雑な気持ちにさせてしまうのではないかと、申し訳なく思っていたが、

どうやら存分に楽しんでくれたようだ。

(最近ハマっている『強そうポーズ』を惜しげもなく出している。楽しんでいる証だ、と思う。。)

墓前で一緒に挨拶してくれて、
本当に嬉しかった。

彼女が亡くなった当初、

それはもう絶望だった。

その後、
明るい景色を求めて芸人の世界入り、

10年掛けて跳ね返され、

今、

なぜこんなに幸せなのか不思議で仕方が無い。

「残された自分たちが笑顔で幸せでいることが、
亡くなった彼女が1番喜ぶ事だから、頑張ろうね」

絶望の最中、一緒に悲しんでた方のこの言葉がずっと残っている。

辛い気持ちは無くならなかった。
でも楽しい事嬉しい事も間違いなく沢山あって、
よく笑っていたとは思う。

だけど今、
11年経って、
この言葉を本当に実現する事が出来たのかと思う。

今回、その時を共に過ごした方達にも
嫁を紹介する事が出来た。

皆喜んでくれた。
嫁も喜んでくれた。
何より、
彼女のお父さんが喜んでくれた。

凄い場が実現した。

ともあれ今回僕は

元カノに嫁を紹介するために愛媛に来たんです🙇

異常なお願いに
笑って付いて来てくれてありがとう、嫁。

強そうだよ。

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