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ヘビ探し

「おーい、ハカセ」「なんだい、熊さん」「近くででっかいヘビが逃げたらしい。警察とか総出で探してるんだと」「そうかい、そりゃたいへんだ」「そこで頭がいいあんただから何かいい方法があるんじゃないかと思ってよ」「いい方法ねぇー。人工知能で計算させてもいいが、時間がかかっちゃうかな。まあヘビのことはヘビが一番よく知ってるはずだから、その逃げたところからヘビがどう動くか、もう一匹つかって追跡すれば行きそうな場所に案内してくれるかもな」「お!そりゃ名案だ!さっそく、もう一匹ヘビを用意してくるわ」
そういって、熊さんは2メートルぐらいの大きなヘビを借りてきて、逃げた場所に放りだした。2人はそのヘビを追いかけてどこへ行くのか見ていたのだが、案の定、背の高い草むらにもぐりこんだあたりで見失ってしまった。2人は大慌てで警察に連絡して、一緒に探してもらう羽目に。2時間後、運よくやっとヘビを見つけることができたが、警察に大目玉をくらい、冷や汗タラタラ。ヘビだけに、とんだ「やぶ蛇」だった。

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