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ちぐはぐな会話#3

空気読め

「ほんとにお前は空気読めないな。」
「窒素、酸素、CO2、あ!めずらしいアルゴンだ。」
「なにいってんだ?!」
「空気読めっていうから、空気の成分をみつけて説明してるんだけど。」
「ほんとにおまえは空気よめねーな。」

すべては原子からできている

「物質って原子からできてるんでしょ。」
「まあそうだね。」
「人間もネコも犬も。」
「まあそうだね。」
「本とかバナナとか自転車とかも。」
「まあそうだね。」
「でも、生きているものと動かないものは全然違うとおもうんだけど。同じ原子からできていても、どうしてこんなに違うの?」
「・・・」

化学反応

「原子って、真ん中にプラスの陽子(原子核)があってその周りのマイナスの電子が回っているんだよね。」
「そうだね。」
「例えば、水素原子どうしがくっついて水素分子になるとき、どんどん近づいていいくと、まずマイナス電子どうしで反発しあってくっつかないんじゃないの。」
「・・・」

赤い太陽

「太陽って、時間で光り方が変わるんだよね。」
「いや、いつも同じように光っているよ。」
「おかしいな。夕日が沈むころ、ものすごく赤くなっているよ。」
「・・・」

青い海

(海の水を手で汲みながら)「あれ、青くないや。」
「どうした?」
「海って青いから青い水なのかとおもってた。誰が青いインクを混ぜたのかなと。」
「・・・」

黒い雲

「なあ、雲って白いやつもあれば黒いのもあるよね。」
「そうだね。」
「あの黒い雲は汚れた水からできているのかなぁ。」
「違うとおもうよ。」


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