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可燃ごみ

身の回りにはいろいろなモノがあふれている。大切な思い出の品、人生を変えた本、長年使いこんだ日用品。それ以外にも、どうでもいいような小物もあれば、粗大ゴミの日に拾ってきた家具、そろそろ替え時になってきた家電製品などもある。それらは、ある人からみれば、貴重な価値のある大切なものでも、ある人からみればただの不用品にしかみえない。

ソレもそんな部類に入る。ある人からすれば、大事な思い出とともに過ごしてきたし、すばらしい価値を持つ。新しいときには、みんなの祝福の輪の中にあった。年を経るごとに、いろいろな人との思い出も積み重なってきた。

しかし、悲しいかな、いよいよ時がせまってきた。すべてのものが必ず通り過ぎなければならない運命。

ソレは、火葬場できれいに燃やされて最後を迎えた。

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