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ハードSFの書き方16「長老~預言者 的な」

いろいろなアニメ、SFで長老(老人、老婆)が登場する。超自然的なお告げをしたり、神のみぞ知ることを知っていたり。ご都合主義といわれればそれまでなのだがここまで使われると(登場すると)市民権を得たのではないだろうか。
例えば、有名なところでは「マトリックス」のオラクル。スターウォーズのヨーダ。アニメだと、カウボーイビバップにも出てくる。そしてナウシカ。ジブリだとさらに「もののけ姫」。村の長(おさ)のような、イタコのような、預言者のような。そういった人がむかーし昔には実在していたのだろう。(追記:ドラゴンボールにも出てくる)
この「長老」はストーリー構成にとって非常に有効だ。なぜ主人公がそっちへ向かうのか?と読者(観客)に疑問を抱かせない、自然な流れ(本当にそうかは疑問が残るが)になる。例えば、この役を「赤ちゃん」とか「小さな子ども」にやらせたらどうなるか?有り得ない状況設定ということで拒絶されるだろう。
つまるところ、人、特に日本人(外国の人の意見を知らないのでわからない)にとって民俗的に、伝承的に、文化風俗的になじみが深いので「長老」がそういったよくわからないことを語ったとしても、すんなりと受け入れることができるのだろう。長年生きた人は黄泉の国とか自然、宇宙にその一部が溶け込んでおり、「交信」できるのかもしれない。ちょっと長生きして本当にそうなのか、自分で確かめてみるのもいいね。

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