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スタンフォードのPM講座受けてきた

たのしかった🎉

スタンフォードのPM講座?

正規の学生じゃなくても受講可能な外部の人向けの講座がいくつか開講されていて、毎期プロダクトマネジメント関連の講座も用意されているようです。私が受講したのはIntelのプロダクトマネージャーさんが先生の講座です。お金払えば誰でも受講可能です。

▼ 私が受講したのはこちら ▼
BUS 156 — How to Think Like a Successful Product Manager
https://continuingstudies.stanford.edu/student/home

どんな人が受講してたか?

Zoomのオンライン実施なのでめちゃくちゃグローバルでした。40人くらいでアジア人は私ともうひとりだけ。女性率がたぶん半分を超えていて、日本との違いを痛感。これからPMを目指すよ〜という人と、PMチョットワカルな人が混在していました。

どんな感じの講座だったか?

1講座2時間(毎回延長する)X 10週間。座学 + 演習が6回、ゲストスピーカーのお話が3回、プレゼンが1回でした。日本時間水曜日のa.m.11時から2時間。お休みしても録画が公開されます。資料の共有は無し。

座学は先生がTipsメインでお話をされて、演習はその座学を元に例えばGoogle Mapに新しい機能を追加するにはどんなフローで思考するか、どんな指標を設定するかなどをみんなで議論しました。どういう思考で機能を発想しているのかなどの肌感が知れたのが良かったです。

ゲストスピーカーはFacebookのUXデザイナーさんやMLのPMさん、MicrosoftのPMさんが来て、短いプレゼンのあとクラスから出た質問に答えてくださいました。

毎週の宿題は個人とグループの2種類ありました。個人の宿題ではクラスで学んだことのレポートを書くのとちょっとした宿題です。(アイディエーションのフレームワークを調べてきてまとめる、など)

グループの宿題は初日に「来週までにグループ作っといてね」といきなり言われそわそわ。「英語喋れないやつが来た!」って迷惑がられるのは嫌だったので、「私とグループになってくれる人!」って募集してなんとか4人になれました。そのグループでWeek1から10週間かけて、プロダクトのアイデア出しをして、ペルソナを設定して、インタビューして、、、MVPとその指標、ピッチの作成までをやりました。クラス中にグループワークについて触れられることはないのですが、毎週クラスの進行に合わせてグループワークの結果を提出する必要があり、提出物には先生が丁寧なコメントをくださいます。そして最後にそのピッチをプレゼン大会しておしまいです。どのグループもめちゃくちゃレベルが高くてそのまま事業化できそうなものもチラホラ🎉

講義内容に日米の差はあったか?

私は「プロダクトマネジメントを体系的する」ことを目的に書籍を書いたりお話しをしたりしている人ですので、他の方の体系化した結果との差分を知ることが最も大きな参加目的でした。結果、知らないフレームワークはいくつかありましたが、おおよそのプロダクトマネジメント全体像はズレていないと感じることができ自信がつきました。

しかし、6回の座学のうち2回が指標の作成に費やされており、私は業務の1/3を指標には費やしていなかったのでプロダクトマネージャーの仕事の重み付けの認識が違うかもしれない、という感想はあります。なお、指標について日本ではあまりNorth Star Metricが流行っていませんが、当然のように使われていることを再認識しました。講義を通して、改めて良いものだなと思ったこともあり、noteを書きました。

他に強調されていたのは「新しいアイデアの発想」です。日本のプロダクトマネジメント界隈では「どうやって新しい機能を思いつくか?」という記事が少ない気がしますが(私の主観です)、ユーザーニーズを紐解いて新しいアイデアを発想し、それに適切に優先度をつけてバックログに積み上げていくフローも丁寧に解説されていました。

あとは、「それは機能の話?それともプロダクト?」という問いかけを先生がよくされていました。プロダクトの粒度に関しては私も質問をいただくことも多く、ペインはどの範囲で洗い出せば良いのか、指標を持つときのプロダクトのスコープなど悩んでいるのは、万国共通のようです。

小城の英語力で戦えたん?

私は英語があまり喋れませんが、以下5つの力を得てなんとか戦うことができました。(全員での議論にはほとんど参戦できなかった)

・ Otter、Google音声入力
スライドがある座学はまだ良いのですが、議論になると本当にリスニングができなくて困りました。議事録書き起こしのOtterとGoogle音声入力のあわせ技でなんとかしのぎました。Otterが神。

・ DeepLとGoogle翻訳
言わずもがなの機械翻訳が神。

・ 女子高生だったころくらい絵文字つかう
4人のグループワークはひたすら絵文字を使ってわいわい٩(๑❛ᴗ❛๑)۶絵文字は世界語🌏

・ Best Teacherとレアジョブ
発表資料作らなきゃいけないときは英会話サービスの先生に泣きついて、拙い英語で頑張って伝えて、それを元に話すスクリプトは全部作ってもらってました

・ ドリームウェルなドリエル
私のグループのメンバーはカリフォルニア、イギリス、日本在住だったのでタイムゾーンが8時間ずつ違うという最もコミュニケーション取りづらいチームで、日本時間のa.m. 3-7時が主戦場になり私の体内時計は壊れた⏰

グループ全員、英語が母国語ではないこともあり、はじめはなかなかコミュニケーション取れないチームでしたが、最後の方はみんなで同時にGoogle Docs更新しながらイチャイチャするくらいにはなりました。私の人生で「Hey girls!」なんて陽キャみたいなことを口にする日が来るとは。

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(ちなみに、↑はプロトタイプのユーザビリティテストをした結果をみんなでまとめたときのスクショです。インタビュー参加者をチームメンバーの知り合いから探したら、インタビュー参加者の国民性が違いすぎてめっちゃ大変でした。いい思い出。)

まとめ

意外と飛び込めることがわかりました。また、お値段も$640と比較的お手頃なのでおすすめです。(ProductSchoolさんは$4,199)(あ、でも、弊社の企業向けプロダクトマネージャー研修もなかなかいいですよ😊)
多分、しばらく「スタンフォードではXXXでしたよ?」とかいう出羽守な調子乗り発言をすると思うので、多めにみてください😊

冬期はFundamentals of Product Managementというコースがあるようです
https://continuingstudies.stanford.edu/courses/professional-and-personal-development/fundamentals-of-product-management/20202_BUS-62-W

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