見出し画像

1年で2293人規模のコミュニティになった話

「プロダクト筋トレ」という「プロダクトづくりに関する知識を広げ、深め、身につける」ことを目的にしたコミュニティを立ち上げて、1年で2293人になりました。コミュニティ運営のこれまでを私目線でまとめます。

💪🏻 「アジェンダ」のあるコミュニティづくり

IT界隈には多くのコミュニティがあります。たくさん助けていただきました。しかし、私はどうしても「懇親会」が苦手でした。横のつながりは欲しいし、他の会社でどんなことをしているのかを学びたいけれど、ノーアジェンダフリースタイルラップバトルな「懇親会」は誰に話しかけていいか分からないし、話しかけた相手が全く別の畑の方だったときの盛り上がらない気まずさが苦手でした。

人はドリルがほしいのではなくて穴がほしい。人は知り合いが欲しいのではなく、相談したい課題がある。だから、「プライシングについて議論する会」を立ち上げてそれに興味のある人が集まってくるような、分科会が立ち上げやすい人材プール型コミュニティを設計しました。

🎉 1年間のコミュニティの推移

Phase 0: 背中を押してくれる仲間集め

立ち上げる前は、コミュニティが欲しい気持ちはありつつも誰も集まらなかったらどうしよう、という大きい不安がありました。そのため、まずはじめはコミュニティをやるぞ!と言わずに、分科会を一つ回してみるためにTwitterで募集した初対面8人で1ヶ月の勉強会をやりました。詳細はこちら↓

Phase 1: まずは100人の発言しやすい場づくり

そして、上記の分科会の発表会を実施すると145名の方にお集まりいただくことができ、コミュニティのSlackをご紹介して2020年12月23日に立ち上がりました。ここからの1ヶ月間は、Slackに発言があるたびに私がBot並の速度でリアクションや返事をして「ここで発言してもよいんだ!」という空気を作ることに注力しました。

Phase 2: コミュニティ運営の発足

LT会、ジョブ理論の輪読会、記事をシェアする会など多くの分科会が立ち上がりました。そしてありがたいことに私一人では回らなくなり、一緒にコミュニティを回してくれる「運営チーム」をコミュニティ内の有志で募集しました。

このコミュニティに価値を感じてくれていて、一緒にコミュニティを良くしようとしてくださる人の存在が私にとっては本当にありがたく、とても安心できました。一人だったら絶対にできなかったようなイベントができたり、学びを深められる環境を本当に感謝しています。

Phase 3: オンラインサロンではない、コミュニティ化

運営チームができたことで分科会も増えて、LPもできて、コミュニティにはどんどん人が増えて「これがPMFか〜」と言っていました。しかし、このコミュニティの流入は私のTwitterから来てくださる方が多く、私の薄い知り合いによる内輪感がでてきたり、私がいるから分科会に参加してくれる人がいたり(ありがとうございます)コミュニティではなく「私のオンラインサロン」みたいな空気が時々出てきてしまうこともありました。

それは目指したい姿とは大きく異なります。運営チームには多くの迷惑をかけてしまいましたが、ここで私はコミュニティからフェードアウトをして、しばらく分科会には顔を出さなくなりました。

Phase 4: "筋トレマスター"たちによる有り難すぎる運営

結果、私が一人で頑張りすぎるのとは比べ物にならないくらい、多くの最高な分科会が運営され、そこに多くの方が参加してくれるようになりました。「運営メンバー」以外に「筋トレマスター」と呼んでいる分科会のリードを取ってくれる人も多く現れて、もともと作りたかった「アジェンダ」ごとに分科会が立ち上がる状態ができつつあります。私もコミュニティに戻ってきて、自分が学びたいものだけに一人の参加者として参加をしています。

Phase 5: これから?

もともと作りたかった、アジェンダごとに「議論したいひとこの指とまれ〜」ができる環境はできたと感じています。これからのプロダクト筋トレも、引き続き参加している全員が困ったときに、困ったことを議論しに帰ってくれる場所になるととても嬉しいです。

次の一年のコミュニティをどうしていくかは、またみんなで相談しましょう。個人的には「筋トレ」を経た「実戦」をしてみたいですね。業務だと時と場合によっては100の力で殴りにいけないから、筋トレで鍛えた筋肉を使って総合格闘技の殴り合いをしたいです。「そんなPRDでユーザーに価値提案できんのwwこうしたほうが100倍おもろいやろwww」って殴り合いたい。私と殴り合いしませんか。(もちろん、今の何でも質問できる温かい場所は維持した上でです。)

🎍宣伝

プロダクト筋トレコミュニティは、素敵な人たちによって支えられている「プロダクトづくりに関する知識を広げ、深め、身につける」ことを目的にした場所です。プロダクトづくりに興味がある人なら、誰でも参加することができます。そして、「アジェンダ」をもとに分科会を作ってもらえたら嬉しいです。

Advent Calendarだってこんなに参加してもらえました。知見がたくさん詰まっているので、もしよろしければ御覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?