俺みたいな下手糞をミシック2ケタ台まで上げてくれた赤単オボシュについて


・初めに

*俺自身全く強くないです
有名プレイヤーでも有名配信者でもなければMTGもうんちみたいに弱い、ただのMTG好きな一人
また、デッキも100%瀬畑プロ(Yuki Ichikawa)のコピーであるので、全くもってオリジナルではありません
ぶっちゃけこんな長文よんでるより
https://www.twitch.tv/triosk/
この配信見ていた方が100%ためになることも述べておきます(瀬畑プロの配信URLです要望あれば消します)
そんな下手糞でもいきなりミシック上位まで連れて行ってくれた赤単オボシュについてつらつらと勝ち語りをするキツめの文章になるので、それだけはご了承を


・赤単オボシュについてあれこれ

先日のMFOで2日目出場3人のうち、そのうち2人をtop8、残る1人をtop9へと送り込んだ赤単オボシュ
さてこんなヨーリオン・ルーカ環境に突如として現れた赤単オボシュ
真っ当なアグロとしてさまざまなデッキが現れては消えていったが、赤単オボシュは一体どこが・なにが強いのだろうか

デッキリスト

土地(22)
4《エンバレス城》
18《山》

クリーチャー(26)+1《獲物貫き、オボシュ》
4《熱烈な勇者》
4《不気味な修練者》
4《焦がし吐き》
4《ブリキ通りの身かわし》
2《灰のフェニックス》
4《鍛冶で鍛えられしアナックス》
4《砕骨の巨人》

呪文(12)
4《舞台照らし》
4《紋章旗》
4《ショック》


Ⅰ・《獲物貫き、オボシュ》というカード
エンバレスの宝剣・トープランという2大巨頭を軸として今までのスタンダード環境を戦ってきた赤単、まず目につくのはこのカードで間違いないだろう
宝剣もトープランも無い赤単のどこが強いのか、俺も初めはそう思っていた

まずはオボシュと宝剣トープランの差異から

単体のカードとして見たときに、アグロよりの赤単で使う場合、オボシュとトープラン・宝剣の一番大きな差は5マナかかるということだけだと言える
それぞれ利点欠点があるが、宝剣は大抵4マナ前後でトープランは4マナ、オボシュは5マナだ

ではデッキとして見たときのカードの強さは?
宝剣・トープランはデッキの核となるカードであり、「絶対に引きたい」カードである
それゆえ、合わせて6枚前後のリストが一般的であった
しかし4マナ圏という鈍重なカードは勿論それを出すまでのターンに全く盤面に寄与しない
マリガンリスクも上がり、重ね引きはディスカードに近い
相棒というカードの強さの真価はここだ
オボシュというカードは宝剣・トープランと違い、絶対に引きたいカードであるのにもかかわらず、それを出すターンまで手札の邪魔には全くならず、マリガンリスクは下がり、絶対に重ね引きしない


良い点をあげ連ねてきたが、逆に欠点はどこにあるのか

・マナが1マナ重い
これは大変に重要だ
特に早いアグロでは間違いなく死活問題になる
しかし赤単オボシュはこの点を克服してきた、むしろ利点にさえしてしまった
このデッキの強さの秘密はここにある
そしてそれを解決するのと同時に、もっとも大きい問題であろう
「デッキに奇数のカードしか入れられない」という問題点も全て解決したのである

Ⅱ・エンバレス城、紋章旗のマナベースカード
この8枚のカードの役割はマナフラッドの防止・マナスクリューリスクの緩和である
5マナと重いオボシュを出すために採用されているマナベースカードは26枚
もはやビッグレッドなどのミッドレンジ赤単に近いマナベースである
これに舞台照らしまであるので、5マナまでは伸びる
そして3のアクションの旗がそれまで場に出ているカードのパワー上げ+デッキ性質上トップから引いてきやすい1マナのカードのプレイと場に寄与すること(マナクリなどとの完全なる違い)、次ターンにセットランドから旗→3マナ域のプレイができること、旗→オボシュと繋がることとデッキに寄与している

Ⅲ・マナカーブ
1マナ圏がクリーチャーで16枚、ショック舞台照らしで24枚
3マナ圏に旗・アナックス・巨人・フェニックスで14枚
この38枚がデッキに入っている全てのカードである
一見いびつに見えるマナカーブは多種多様なデッキよりもはるかに綺麗なマナカーブを有している

当然だが、2マナというのは1+1であり、3マナの旗から1マナのカードをプレイしたり、4t目に3マナ+1マナの展開も容易となる
ショック・舞台照らしまで含めた場合に先手で1・1+1の動きができる確率は79%
3t目に3マナ域のカードをプレイできる確率は94%
異常な数字である

Ⅳ・デッキ全体としてみた過密なシナジー
デッキ構造上過多と言えるほど取られている1マナ域と、城・旗・オボシュ・そしてアナックス、全てが噛み合う
本来、災厄の行進などの特殊なカードや、デッキ全体を通したルールスクラッツなどのシナジーが無い限り、多い枚数をとれないマナ域
にもかかわらず、2マナの強いクリーチャーをプレイするよりも1+1の動きが結果的に強くなる、mtgの定石とはかけ離れた動きになる

デッキ全体として5マナというゴールの到達点のマナベース、序盤の最速の動き、奇数制限という重い縛りを抜けたに等しい構成でクリアしているに等しい
蒸気族を出してから旗・アナックスをプレイするより、1+1を出してから旗・アナックスを出したほうが強い

Ⅴ・デッキの太さ
リミテカードとも評される、1マナ2種類
単体で除去体制を持ち、先制までついている不気味な修練者、速攻でアンブロのブリキ通りの身かわしは旗・アナックス・城・オボシュと入っているこのデッキでは中盤に引いても充分に強い
単純に旗が一枚出ているだけでも、2/1先制攻撃・死んだらトークンは2.5マナ相当であるし、速攻でアンブロ2点がアタックしてくるのはライフの詰まった盤面では相当な脅威となる
熱烈な勇者はそもそもカードパワーがリミテでは無いだろう、上記と同じようなことも言える
焦がし吐きのみオボシュ・アナックス場で無い限りバリューはかなり落ちるが、それでも1t目に出てきて4打点も稼げれば充分に強く、従来の赤単にもよく採用されていた

1枚でアドバンテージになりえる砕骨の巨人、鍛冶で鍛えられしアナックス、灰のフェニックス、令和の物読みこと舞台照らしはアドバンテージを稼ぐこともできる


まとめよう
・重いカードがダブつくことが無い

・1マナ域を余すことなく使う圧倒的なデッキとしてのシナジー

・キーカードによるスロットの圧迫が無い

・キーカードを絶対に引ける

・奇跡的ともいえる理想のマナカーブ

・マナスクリュー・マナフラッドの多大な軽減

・赤単という相手のライフを削りきるということに特化することによるデッキの軸のぶれなさ

・粘り強さ

欠点は余り無いのではないかというのが、デッキとしての正直な印象である


・取り巻く環境

デッキ自体についてつらつらと書いてきたが、取り巻く環境にも言及しておこう


・空を放浪するもの、ヨーリオンの強さ
今ミッドレンジといえばみなこのカードが入っている
ヨーリオンデッキ自体については割愛するが、この種のデッキによって、純粋なるコントロールというものはほぼ消滅してしまった
アドバンテージを取りつつ場にも関与してくるヨーリオン系のミッドレンジには、コントロール然として振舞って対応することが著しく難しい
また環境に蔓延する、テフェリー・ナーセットもコントロールというデッキの存在を難しくしている

実際に現環境でコントロールと呼べるものはヨーリオンが入っているか、どちらかといえばコンボに近い再生デッキである

さて、このヨーリオンミッドレンジが何をもたらしたのか?
赤単オボシュのようなデッキが苦手とする、早めで強いアグロデッキの殲滅である
従来でいうところのセレズニアやグルールなど、2t目に33、3t目に44クラスのクリーチャーを並べ、必要最小限に除去を打つ、いわゆる赤単より一歩遅いデッキが居ない
アグロと呼べるものは、シナジーアグロ系統のサイクリングとサクリファイス、コンボアグロであるウィノータくらいであろう

サイクリングには互いの周りしだいなところもあるが、
赤単側の除去がテンポよく刺さることと、
サイクリングという場に寄与しずらい行動を取らなくてはならないサイクリングデッキ側が、序盤のテンポ負けによるライフロスを、天頂の閃光をクリーチャーに撃って巻き返す必要が出てくることにより、通常のライフをつめて天頂の閃光本体というプランを取りづらいのが有利なポイントなのかなと思う(実際体感でも若干有利、結果としても微有利程度が出ている)
勿論、1t目繁栄の狐から始まるブンには赤単側が対応できないことも多々あるのだが


赤単オボシュに有利に見えなくも無いサクリファイス系統は、ジェスカイルーカヨーリオン・ティムールヨーリオンといった現環境のtire1に圧倒的に相性が悪い
もしこれから赤単オボシュがはやるようならば、これらのサクリファイス系統のデッキも台頭してくるのかもしれない
(ここから先は完全に体感で、しかも体感しているのがmtg激下手な私であるため参考にならないかもしれないが、実は赤単オボシュを使っているときにサクリファイス系統に負けることはほとんど無い
とは言っても試行回数も少なく、相手が強いと決まっているわけでもないので、あしからず
もしかしたら除去のほとんどを忘れられた神々の僧侶に頼っていて赤単オボシュには余りきかなく、オボシュが定着しやすい・先制攻撃の群れを突破しずらいなどの理由で有利、なのかもしれない)

ウィノータはどこまでいっても相手がウィノータを引くかどうかにかかってきてしまうため、デッキ相性の差というもの自体あまり無いかもしれない
他のデッキに比べて軽量インスタント除去の枚数が多く、相手のテフェリーも定着しやすい赤単オボシュは若干有利な面もあるのだろうか?

つまり
・環境にいるヨーリオンデッキのほとんどに有利
・mtgの基本でもある自分より半歩遅い(=赤単オボシュ側が不利)正統派アグロがいない
・自分と同程度のレンジを持っているサイクリングには若干の有利がある
・不利そうであるサクリファイスがヨーリオンに駆逐された

と環境も多いに味方しているのが現状である



・赤単オボシュのこれから

もちろんこれだけ圧倒的とも言える結果を残せば、ガードも固くなる
サイドに轟音のクラリオンを複数枚とったり、追放除去の枚数を増やすデッキも多くなり、今までのように勝ちきれることは流石に減るかなというのが第一印象
しかし上記のように、リミテカードの集まりで宝剣もトープランも除したガリガリな細いデッキというのは完全な間違いであり、それなりに太いデッキでありデッキパワー自体も高い
これからもTire1として環境に食い込む程度のパフォーマンスは残せるのではないかと思っている

なにより気持ちいいから皆使おう!
俺みたいな雑魚でもミシック上位になれる板デッキだ(笑い)


・終わりに

ミシックにさくさく上れて80位程度を上下していることが、MTG激下手な私にとってはとても嬉しかったので大いに勝ち語りをすることとなった気持ち悪い長文ではありますが、ここまで目を通してくれた皆さんには感謝を
このデッキ自体は100%瀬畑プロ(Yuki Ichikawa)のコピーであるので、全くもってオリジナルではないこと
面白い配信をいつもしてくれてこのデッキと出会わせてくれた瀬畑プロに感謝をもって終わりにします
勝手に貼り付けたけど、瀬畑プロの配信URLです(要望あれば消します)
https://www.twitch.tv/triosk/
みんなサブスクしてね!

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