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[2024/05/23]ホーチミン市の地下鉄1号線｜7月は試験運転開始・12月に稼働か

OZAWA SHO｜ベトナム駐在エンジニア

ベトナム1323日目です。

①当初の完成予定から10年の遅延
②日系企業と日本大使館の協力で加速
③延期の背景は訓練やテストに時間を要したと主張

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https://youtu.be/_YiH2kB_ZmY

ホーチミン市の地下鉄1号線（ベンタイン〜スオイティエン）は、試運転を当初の7月から最大3ヶ月延期し、10月に行う必要が生じました。この決定の背景には、複数の要因と進捗状況が影響しています。


試運転の延期理由

  • 進捗状況の更新：ホーチミン市都市鉄道管理委員会（MAUR）は、地下鉄1号線プロジェクトの試運転を7月から10月に延期することを発表しました。これは、訓練やテスト作業に予想以上の時間がかかるためです。

  • 訓練の完了時期：MAURによると、訓練は2024年6月末に終了する予定で、その後全線の試運転が行われます。この試運転は、プロジェクトのシステム安全性認証の評価と同時に行われます。

  • 安全性認証と工事の承認：ベトナム鉄道局によるシステム安全性認証の評価と国家検査評議会による建設受入工事の承認プロセスが必要です。これらの作業は7月上旬から約2ヶ月続きますが、訓練作業の延長により、テスト作業も10月まで延期されます。

ホーチミン市都市鉄道管理委員会（MAUR）

主なプロジェクト

  1. ライン1（ベンタイン〜スオイティエン）：

    • 長さ：約19.7キロメートル

    • 駅数：14駅

    • 進捗状況：建設進捗は96%を超えていますが、予定通りには進んでおらず、2024年後半に商業運転が開始される予定です​ (Wikipedia)​。

  2. ライン2（ベンタイン〜タムルオン）：

    • 長さ：約12キロメートル

    • 駅数：10駅

    • 構造：10.3キロメートルのトンネル区間と1.7キロメートルの高架区間を含みます。

    • スケジュール：建設開始は2024年、完成は2025年を目指しています​ (International Railway Journal)​。

MAURの活動

MAURは、ホーチミン市の都市鉄道プロジェクトにおいて、多くの国際的な協力と連携を行っています。日本をはじめとする多くの国からの技術と資金援助を受け、プロジェクトを進めています。例えば、日本の企業が主要な技術パートナーとして参画しており、特に日立製作所がライン1の列車供給を担当しています​ (Wikipedia)​​ (International Railway Journal)​。

課題と展望

MAURは、進行中のプロジェクトでいくつかの遅延や予算超過に直面しています。これに対し、MAURは継続的な改善と調整を行い、プロジェクトの円滑な進行を図っています。具体的には、定期的な進捗報告や外部との連携を強化し、プロジェクトの質と安全性を確保しています。

ホーチミン市都市鉄道管理委員会（MAUR）は、ホーチミン市の都市鉄道プロジェクトを監督・管理する機関です。MAURの主な役割は、都市鉄道ネットワークの計画、設計、建設、運営および保守を行うことです。

日本側の対応と進捗

  • 日本大使館との協議：MAURは、日本の多くの経済協力プロジェクトにおける障害を取り除くために、日本大使館と協議を続けています。特に、日立製作所との調整を進めており、2両の列車の早期引き渡しを求めています。

  • 日本大使の発言：山田多紀夫駐ベトナム日本特命全権大使は、地下鉄1号線プロジェクトの進捗について詳細なマイルストーンを提供しています。2024年7月末までにテスト作業を完了し、8月から9月にかけて研修を実施、10月から11月には試運転を行い、12月初旬にベトナム側に引き渡す予定です。

MAURの対応と今後の見通し

  • 機器とシステムの早期受領：MAURは、日本大使からのメモを受け取った後、ホーチミン市人民委員会に報告し、日立製作所との協議を続けています。これにより、NJPTコンサルタントが実践的な訓練を早期に実施できるよう、必要な機器とシステムを早期に受領する計画です。

  • プロジェクトの加速：この調整により、トレーニング期間が短縮され、ベトナムの学生はより多くの実践機会を得ることができると同時に、プロジェクトの商業運用への進捗が加速される見込みです。

ホーチミン市の地下鉄1号線プロジェクトは、多くの困難を乗り越えながらも、最高の品質と安全性を確保しつつ、進捗を加速させるために努力を続けています。

所感

政府機関が中抜きしなければもっと早く完成したと思っている外国人からすると、現在の反汚職運動は良い兆しに感じる一方で、汚職事件の報道はあとを絶ちません。

健全化が進んでいれば、外国からの支援も受けられるでしょう。ただ、経済の発展については義務教育や文化的な価値観をアップデートする必要もあるかもしれません。

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