[ベトナム1027日目] 外国投資の効率向上を目指す！2023年の新指令とは？

2023年8月3日 16:16

首相が外国投資の効率向上に向けた指令を発行

2023年5月24日、首相は各省庁に対し、外国投資の効率を向上させるための多くの課題と解決策に関する「指令14/CT-TTg」を発行しました。この指令の中で、首相は各省庁に対し、出資者や生産・事業活動にとってより有利な条件を整備することを目的として、特に以下のような課題を設定しました。

投資については、法規制を見直し、投資・事業活動における行政手続きの障害を速やかに取り除くよう求められています。同時に、管理機関（計画投資省、財務省など）は協力して投資誘致のための解決策を策定し、既存の出資者だけでなく新規の出資者も支援することが求められています。

ベトナムで働く外国人労働者に対し、労働許可を与える際に、企業にとってより有利な条件を作る方向で、「政令152/2020/ND-CP」（ベトナムで働く外国人労働者について規定する政令）の補足・改正案を策定することが示されています。労働傷病兵社会問題省が中心となって起案する予定です。

この指令により、外資導入促進に関するベトナムの受け入れ方針が示されたと考えられ、今後は外資企業の手続きや外国人労働許可証の申請・免除申請など、各種手続きの変更が予測されます。「政令152/2020/ND-CP」を修正・補足する政令については、現在既に立法機関で意見収集が行われている段階です。

計画投資省（Ministry of Planning and Investment）は、ベトナム政府の中央省庁の一つであり、国家経済の発展や投資環境の整備を担当しています。同省の主な業務内容は以下の通りです。

投資政策の策定と実施：計画投資省は、ベトナムの経済成長戦略を立案し、外国からの直接投資を促進するための政策を策定します。投資家に対して有利な条件を整備し、ビジネス環境を改善することを目指しています。
外国からの投資受け入れ：計画投資省は外国企業からの投資申請を受け付け、審査を行います。投資プロジェクトの妥当性を評価し、許可を与えるかどうかを決定します。
投資環境の改善：投資環境の改善は、外国企業のベトナム進出にとって重要な要素です。計画投資省はビジネスプロセスの簡素化や官僚主義の削減などを通じて、投資環境の改革に取り組んでいます。

ベトナムに進出を検討する外国企業は、計画投資省との関わりが深くなります。外国企業は投資申請を行う際に計画投資省と連携し、投資プロジェクトの審査や許可取得のプロセスを進めます。計画投資省は、外国企業の申請を審査し、ビジネスプロジェクトの妥当性や地域経済への影響を評価します。

また、計画投資省が策定する投資政策によって、外国企業の進出環境が大きく左右されることもあります。投資環境の改善や特定産業への優遇措置などが、外国企業の進出意欲に影響を与える場合もあります。

ベトナムに進出する外国企業は、計画投資省の動向を注視し、適切なタイミングで投資申請を行うことが重要です。計画投資省との良好な関係を築くことで、スムーズなビジネス展開が実現し、ベトナム市場での成功に近づくでしょう。

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