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The Ancient: Echoes of Sound

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The Ancient: Echoes of Sound 「音の響き: プログレとハードロックの探求」 このセクションでは、プログレッシブロックやハードロックなど、いにしえの力強…
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#アルバムレビュー

The Map of Oz - 1st impression

The Word of Oz のコンテンツの目次(サイトマップかな?)です。 Video ClipMusicA Alan Parsons Project / Eye in The Sky Anekdoten / Vemod (暗鬱) Arti + Mestieri / Tilt - Immagini Per Un Orecchio Art Zoyd / Musique Pour L'Odyssée A Triggering Myth / Between Cages B I

King's Xの『Gretchen Goes to Nebraska』:ファン必聴のコンセプトアルバムの秘密

GPT4がGPT4oに代わり、レスポンスが格段に速くなりました。 ネット検索や長文の翻訳のストレスもかなり減りました。そこで、このアルバム、King's Xのコンセプトアルバム「Gretchen Goes to Nebraska」(このアルバムは、ギターの奥歯に染みるような粘い歪みと、ファンクなノリが気持ちよくて、1989年以来のお気に入りです!)について、GPT4oに書かせたママの文章をアップしますね。 第1章:バンドの沿革King's Xは、1980年代初頭に結成された

ピアノの詩人、ビル・エヴァンス:モントルーの夜に響く旋律

■Bill Evans / At The Montreux Jazz Festival ■収録曲:Side 1 - 1.One For Helen(4:03) 2.A Sleeping Bee(5:43) 3.Mother Of Earl(4:50) 4.Nardis(7:57) // Side 2 - 1.I Loves You Porgy(5:40) 2.The Touch Of Your Lips(4:26) 3.Embraceable You(6:18) 4.Some

虹を翔ける覇者: Rainbow Risingの深層「Stargazer - 夢追い人の詩」

■Blackmore's Rainbow / Rainbow Rising ■収録曲:Side 1 - 1.Tarot Woman(5:58) 2.Run with the Wolf(3:48) 3.Starstruck(4:06) 4.Do You Close Your Eyes(2:58) // Side 2 - 1.Stargazer(8:26) 2.A Light in the Black(8:12) ■パーソネル:Ritchie Blackmore(g) Ronni

クリア・エアー・タービュレンス:イアン・ギラン・バンドが織りなすジャンル越境の名盤

■Ian Gillan Band / Clear Air Turbulence ■収録曲:Side 1 - 1.Clear Air Turbulence(7:35) 2.Five Moons(7:30) 3.Money Lender(5:38) // Side 2 - 1.Over The Hill(7:14) 2.Goodhand Liza(5:24) 3.Angel Manchenio(7:17) ■パーソネル:Ian Gillan(vo) Colin Towns(key

音楽と魔術の交差点 - ブラック・サバスの世界へようこそ

■Black Sabbath / Black Sabbath ■収録曲:Side 1 - 1.Black Sabbath(6:20) 2.The Wizard(4:24) 3.Behind the Wall of Sleep(3:37) 4.N.I.B.(6:08 // Side 2 - 1.UK:Evil Woman(3:25) US:Wicked World(4:47) 2.Sleeping Village(3:46) 3.Warning(10:28) ※US盤の表記:S

80年代プログレシーンのアイコン、Marillion『独り芝居の道化師』を徹底解析〜失われた時代の音楽を今聴く理由

■Marillion / Script for a Jester's Tear ■収録曲 Side 1 - 1.Script for a Jester's Tear(8:44) 2.He Knows You Know(5:23) 3.The Web(8:52) // Side 2 - 1."Garden Party(7:19) 2.Chelsea Monday(8:17) 3.Forgotten Sons(8:23) ■パーソネル:Fish(vo) Mick Pointer(

ダークな旋律が紡ぐ旅『Musique Pour L'Odyssée』の全貌〜Art Zoydの進化する前衛音楽世界:1970年代のアンダーグラウンドシーンの反乱

■Art Zoyd – Musique Pour L'Odyssée ■収録曲:Side 1 - 1.Musique Pour L'Odyssée「旅の音楽」(a.Odyssée「オデッセイ」 b.Falaise「崖」 c.Combat「戦い」 d.Étrave「船首」 e.Combat「戦い」 f.Voile「帆」 g.Odyssée「オデッセイ」)(17:05) // Side 2 - 1.Bruit, Silence - Bruit, Repos「騒音、静寂」(10:4

Bennie Wallaceに学ぶジャズの真髄:アルバム「The Fourteen Bar Blues」を紐解く

■Bennie Wallace / The Fourteen Bar Blues ■収録曲 Side 1 - 1.Chelsea bridge(4:13) 2.Trinkle tinkle(5:36) 3.Vicissitudes(4:08) 4.Broadside(5:59) 5.The fourteen bar blues(6:25) // Side 2 - 1.Green & yellow(8:07) 2.Yard 'n' Newk(6:11) 3.Flamingo(6

技巧派の逆襲:U.K.のデビューアルバム「憂国の四士」

■U.K. / U.K. ■収録曲:Side 1 - 1.In the Dead of Night(5:38) 2.By the Light of Day(4:32) 3.Presto Vivace and Reprise(2:58) 4.Thirty Years(8:05) // Side 2 - 1.Alaska(4:45) 2.Time to Kill(4:55) 3.Nevermore(8:09) 4.Mental Medication(6:12) ■パーソネル:Ed

プログレッシブ・ロックの極点:イエス『究極』

イエスのgoing for the one 、邦題「究極」です。収録曲は5曲。通しでもよく聴くのですが、中でもTurn of the centuryとAwakenは圧巻です。 このアルバムは最初は、冒頭のスティーブ・ハウのスライドギターに馴染めずあまり聴かなかったのですが、何度か回しているうちにAwakenのメロディーが自然に分かってきまして、以降、深淵な世界にハマり込んでしまいました。 Awakenの演奏はスタジオバージョンが一番です。フルサークル・ツアーのライヴは生で

Pink Floyd / More 映画と融合した音楽の探索

モアは、なんと、初めて買ったピンク・フロイドのレコードです。アニマルズと狂気はエアチェック(>死語)や友達のレコードからダビングしてもらってカセットテープで持っていたからなのかもしれないのですが、何故これかは今となっては不明です。 見開きに写真が載ってて豪華に見えたのかな? とにかく初めて購入し何度も聴いたので耳に馴染んでしまっているところはありますが、サントラとはいえ、単体のレコードとして鑑賞に耐え得るいい曲作りがなされていると思います。 いちばんのお気に入りは冒頭のサイラ

音楽の浄化力:Return to Foreverとの再会「浪漫の騎士」

なんだか疲れたなぁと、久しぶりにSkyのSky2と通しで聴いていていました。穏やかな音楽を聴くと疲れが取れるような気がして。ところが、ドラムのトリスタン・フライが微妙。クラシックの人で、譜面に書いたような単調なリズムを刻んでいて、きめの部分ではクラッシュシンバルをバシャバシャ叩きまくるんですよね。なので、この音楽はこうも単調なのだろうなぁと、昔はそこまでも思わなかったのですが、なんだか、無駄な時間を使ってしまったなぁと、かえって疲れが溜まってしまいました。 そこで、頭の中を

ヒップホップとノスタルジアの融合:シンディ・ローパーの『Hat Full of Stars』

80sを載せたので、続けようと思ったのですが、1993年のこのアルバムにしました。1983年にリリースされたド定番のShe's So Unusualはまた今度ということで。 Hat Full of Starsは4枚目のアルバムです。かなりリラックスしたトーンでヒップ・ホップのリズムで始まるThat's What I Thinkからいい感じなのですが、中を全部飛ばして、タイトル曲のHat Full of Starsです。 Time After TimeやTrue Color