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The Ancient: Echoes of Sound

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The Ancient: Echoes of Sound 「音の響き: プログレとハードロックの探求」 このセクションでは、プログレッシブロックやハードロックなど、いにしえの力強… もっと読む
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The Map of Oz - 1st impression

The Word of Oz のコンテンツの目次(サイトマップかな?)です。 Video ClipMusicA Alan Parsons Project / Eye in The Sky Anekdoten / Vemod (暗鬱) Arti + Mestieri / Tilt - Immagini Per Un Orecchio Art Zoyd / Musique Pour L'Odyssée A Triggering Myth / Between Cages B I

深遠なる歌詞:イエスの危機が語る人間の存在 ver1.1

危機のアルバムの紹介や感想については既に別記事に書いているので、今回は歌詞のお話です。(ver1.1では、チャットをやり直して、少々書き換えました。) イエスの危機がプログレッシヴ・ロックの最高峰である点について、異論のある方はいないと思います。 宮殿の方が上だとか下だとかいう議論は別としてです。 しかしながら、この歌詞は非常に難解です。 国内盤に訳詞が付けられていましたが、その日本語を読んでみても、なんのことやらという難解な言葉で埋め尽くされています。 ひょっとしたら、ジョ

探究と調和: Led Zeppelinの『天国への階段』の詩の意味を解き明かす

Locanda delle fateの歌詞の解説を載せてみて、ふと、洋楽をずっと聞いてきたとは言いながら、深く歌詞について考えたことがなかったということに思い当たりました。なんとなく、楽しい音楽の部分だけを半世紀にわたって楽しんできたわけですね。 今日取り上げる「天国への階段」については、すでにブログ等で多くの解説が書かれています。でも、それらは、いずれも素性不詳の、少しだけ英語が堪能な個人のフィルターがかかっています。せっかくAIが普及してきたので、膨大なデータに基づく、

Dream Theater / The Astonishing (完璧な演奏、完璧な暮らし:The Astonishingからの旅)

Dream Theater のThe Astonishingに関する記事ですが、内容は、音楽の消費行動の変化とそれに起因するコレクションの売却(要は、最近ハマりまくっている断捨離)のお話しです。 消費行動の変化(レコードからCD、CDからサブスクへ)2015年6月30日は、Apple Musicがサブスクリプション(定額制)サービスとして提供されるようになった日です。これ以降、新譜を買うことがほとんどなくなってしまいました。1970年代前後のレコードは、今でも時々買いますが

蛍たちの消えた愛―1977年のイタリアとLocanda Delle Fate

■Locanda Delle Fate / Forse Le Lucciole Non Si Amano più ■収録曲:1.A volte un istante di quiete(6:31) 2.Forse le lucciole non si amano più(9:48) 3.Profumo di colla bianca(8:25) 4.Cercando un nuovo confine(6:41) 5.Sogno di Estunno(4:41) 6.Non c

技巧と感情が交錯する:「Alive And Well In Paris」の深遠なジャズ世界

■Phil Woods And His European Rhythm Machine / Alive And Well In Paris ■収録曲:Side 1 - 1.And When We Are Young(13:55) 2.Alive And Well(3:34) // Side 2 - 1.Freedom Jazz Dance(7:36) 2.Stolen Moments(9:34) 3.Doxy(1:29) ■パーソネル:Phil Woods(as) Henri

クリア・エアー・タービュレンス:イアン・ギラン・バンドが織りなすジャンル越境の名盤

■Ian Gillan Band / Clear Air Turbulence ■収録曲:Side 1 - 1.Clear Air Turbulence(7:35) 2.Five Moons(7:30) 3.Money Lender(5:38) // Side 2 - 1.Over The Hill(7:14) 2.Goodhand Liza(5:24) 3.Angel Manchenio(7:17) ■パーソネル:Ian Gillan(vo) Colin Towns(key

プログレ大御所との距離感:ムーディー・ブルースの場合

 10連休で暇なので、なかなか馴染めない音楽を聞き返してみるかと思って、ムーディー・ブルースの童夢を回しています。(以下、やっぱり馴染めなかったというお話なので、ムーディーズ・ファンの方はスルーしてください。)  ムーディー・ブルースを初めて聴いたのは、イエス、ELP、クリムゾン、フロイド、ジェネシスを一通り聴いた後でした。最初のアルバムはセブンス・ソジャーンでしたが、この音に馴染めなかったんですよ。ただのロックン・ロール・シンガーさって言われても、ビートルズを歌っているダ

Joe Perry Project - 「Let The Music Do The Talking」

Joe Perry Projectです。 さて、前記事の続きで、「これがロックだ!」的なアルバムを聴こうかなぁということで、思いついたのがこれです! Draw the lineでAerosmithが分裂した際に、Joe Perry が結成したJoe Perry Projectのデビューアルバムです。リリースは1980年。プロデュースはJack DouglasとJoe Perry。レコーディングはニューヨークのThe Hit Factoryです。 参加メンバーは、Joe P

音楽と魔術の交差点 - ブラック・サバスの世界へようこそ

■Black Sabbath / Black Sabbath ■収録曲:Side 1 - 1.Black Sabbath(6:20) 2.The Wizard(4:24) 3.Behind the Wall of Sleep(3:37) 4.N.I.B.(6:08 // Side 2 - 1.UK:Evil Woman(3:25) US:Wicked World(4:47) 2.Sleeping Village(3:46) 3.Warning(10:28) ※US盤の表記:S

How about celebrating International Jazz Day 2024 with Red Garland’s “Groovy”?

今日は、インターナショナル・ジャズ・デイだそうですね。ハービー・ハンコックが始めたものだとか・・・。ハービー・ハンコックはライヴ・アンダー・ザ・スカイで観戦したことはあるのですが、レコードは今在庫がありません。 そこで、ジャズといえば、この一枚というのを選んでみました。 ジャズ好きの皆さんは、ジャズと聴いた瞬間に取り出せる1枚があるのではないかと思います。ジャズのレコードは無数にありますので、その中の1枚を「これがジャズだ!」と出すのは一見難しそうに見えますが、私の場合は、

80年代プログレシーンのアイコン、Marillion『独り芝居の道化師』を徹底解析〜失われた時代の音楽を今聴く理由

■Marillion / Script for a Jester's Tear ■収録曲 Side 1 - 1.Script for a Jester's Tear(8:44) 2.He Knows You Know(5:23) 3.The Web(8:52) // Side 2 - 1."Garden Party(7:19) 2.Chelsea Monday(8:17) 3.Forgotten Sons(8:23) ■パーソネル:Fish(vo) Mick Pointer(

再生

Oz is ...

SunoAIが作った歌曲とピアノ曲をWebPadで繋げてCapCutのデフォルト動画を繋ぎ合わせて、レトロテレビ加工でクリップにしてみました。歌詞は、Claude3に書かせたWord of Ozの歌です。試作品#2。まだまだ、アプリの操作が手探り状態です(^^;; でも、これを作ってみて、ビデオクリップって、何本かのショート動画や画像をエフェクトを加えて繋げば作れるのかな・・・ってことが分かってしまった!

ダークな旋律が紡ぐ旅『Musique Pour L'Odyssée』の全貌〜Art Zoydの進化する前衛音楽世界:1970年代のアンダーグラウンドシーンの反乱

■Art Zoyd – Musique Pour L'Odyssée ■収録曲:Side 1 - 1.Musique Pour L'Odyssée「旅の音楽」(a.Odyssée「オデッセイ」 b.Falaise「崖」 c.Combat「戦い」 d.Étrave「船首」 e.Combat「戦い」 f.Voile「帆」 g.Odyssée「オデッセイ」)(17:05) // Side 2 - 1.Bruit, Silence - Bruit, Repos「騒音、静寂」(10:4